「最先端のテクノロジーを適用し続けること。さもなくば、ディスラプター(破壊者)につけいる隙を与えてしまう」。2016年6月7日、日経FinTechが東京都内で開催した、「Exclusive Seminar 02」に登壇した米ボックスで会長兼CEO(最高経営責任者)を務めるアーロン・レヴィ氏はこう主張した(写真1)。 レヴィ氏は、「金融機関とクラウド」というテーマで講演。あらゆる業界、特に非テクノロジー業界にデジタル化の波が押し寄せ、破壊的イノベーションを持ち込むディスラプターと呼ばれる存在が各業界を席巻する世界的なトレンドを指摘した。その上で、既存の大手企業はいかに振る舞うべきかを説いた。 レヴィ氏は、2005年に米ボックスを共同創業し、企業向けクラウドストレージサービス「Box」を世に送り出した人物だ。Boxは、6万社が利用するサービスに成長し、米ゴールドマン・サックスや米モルガン・スタ
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