越川氏は「ITが働き方を変えるのではない。働き方改革をする時にITが活躍するのだ」と切り出した。会議で紙の配布を禁止したり、プライベートロッカーを小さくして荷物を増やせなくするといった「アナログな改革」が必要だという。 「日本MSはテレワーク制度を採用しており、コアタイムはない。私は1年の3分の1を海外で過ごし、品川のオフィスにいるのは6分の1のみ」(越川氏)。テレワーク制度を導入する以前と比べると、越川氏は2.2倍多くの講演が可能になり、日本MSの営業担当者は顧客との面談時間を1.2倍に増やせたという。 仕事の無駄を無くす働き方改革を進めるために「クラウドが重要」と越川氏は話す。「メールにかかった時間、会議の時間をクラウド上に記録して、どれぐらい非効率だったかを確認できる。私は今週13.5時間も会議をしていた」。 越川氏は「働き方を変えることを目的にしないでほしい」と訴えた。変えることを
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