VMwareやCitrixをはじめ、シンクライアント環境を構築するための製品を提供しているベンダーは数多いが、オープンソースのシンクライアントサーバ「openThinClient」を使えば間に合ってしまう企業も少なくない。 シンクライアントの利用は、ハードウェアコストの削減、ストレージ機器の排除によるセキュリティ向上、あらゆる設定をサーバへ集中保存することによる管理の容易化につながる。この分野ではCitrixが優れたソリューションを提供し、同社のCitrix Presentation Serverが普及しているが、この製品の価格は高めで、クライアント5台の同時接続で約1000ドル、以降はクライアント1台の追加につき200~300ドル掛かる。だが、そんなにコストを掛けなくてもシンクライアントを導入する方法がある。オープンソースのシンクライアントサーバopenThinClientなら、完全に無
写真●サーバー(左)で仮想クライアントPCを稼働させ,その画面データをシンクライアント端末(右)で表示させる 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は,仮想デスクトップ環境(VDI)の運用アウトソーシング・サービス「VDI運用サービス(仮称)」を提供する計画だ。2008年10月15日から開催中のITpro EXPO 2008 Autumnで仮想デスクトップ環境の運用イメージを動態展示した。サービスの具体的な開始時期は未定。 VDI運用サービス(仮称)は,ユーザー企業にシンクライアント環境を提供して運用する,アウトソーシング・サービスである。ユーザー企業側に画面転送端末を設置し,CTCのデータセンター側に配置した仮想クライアントPC(XP/Vista)を遠隔操作できるようにする。 仮想クライアントPCとVDIの実現には,米VMwareの仮想化ミドルウエアを用いる。同社の運用サービスの特徴とし
マイクロソフト株式会社は10月24日、プレゼンテーションの仮想化・アプリケーションの仮想化など、同社のクライアント仮想化製品に関する記者向けの説明会を開催。先日発表されたデスクトップ運用管理支援ツールの新版「Microsoft Desktop Optimization Pack for Software Assurance 2008 R2(以下、MDOP)」に含まれるアプリケーション仮想化製品「Microsoft Application Virtualization(以下、App-V)」などをデモを交えて紹介した。 同社では、サーバー仮想化とともにクライアント仮想化を含め、全方位で仮想化対応を推進する「Microsoft Virtualization 360」を展開している。その中でクライアント仮想化は、「これまでハードウェアとOS、アプリケーションは密接につながっており、クライアントPC
モバイル・シン・クライアント(後編)-エス・エス・イー リモート・デスクトップ機能を利用し,社内のPCを遠隔操作 奥野 克仁 NTTデータ経営研究所 内部統制担当シニアコンサルタント モバイル・シン・クライアントの利用では端末やシン・クライアントの方式だけではなく,社外からの安全なリモート・アクセス方法を考慮しなければならない。キーウェアソリューションズではSSL-VPN装置を使ったが,方法はこれだけではない。 エス・エス・イーはWindowsのリモート・デスクトップ機能によるモバイル・シン・クライアントを使っている(図1)。これは社外のパソコンから社内のパソコンにアクセスし,遠隔操作するタイプのもの。最も手軽に使えるシン・クライアントである。 外部のVPN中継サービスを利用 エス・エス・イーではシン・クライアントの導入時,コスト面の問題からリモート・アクセスのための機器を新規に導入するの
日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った中短期のIT投資計画調査で,話題の40分野(10月27日付け記事の「■調査概要」を参照)を挙げてIT投資額の2010年の予想増減率を聞いたところ,平均投資増加率の1位は「シンクライアント」の平均43.5%。やや差があって,今回から対象に加えた「グリーンIT」と「10Gビット/秒イーサネット(10GbE)」の2項目が,平均投資増加率約40%で続く,というトップ3になった。 8カ月前の前回の2008年1月調査(2008年に対する2009年の投資伸び率)で平均投資増加率のトップ2を独占,平均85%前後の成長率が予測されていた「NGN(Next Generation Network)」関連の2項目(「NGN対応の通信機器:音声・動画系用途」と,「同(音声・動画以外の)高速データ通信系用
アクシオは,仮想デスクトップやWindowsターミナル・サービスなどのシンクライアント環境を構築/運用するためのソフトウエア一式をプリインストールしたサーバー・アプライアンス「コンポジット型シンクライアントサーバ」を,2008年10月28日に販売開始した。ライセンスは,30ユーザーまでの利用を想定しており,価格は179万4000円(税別)。1ユーザーあたり5万9800円(税別)。 コンポジット型シンクライアントサーバは,シンクライアント環境を構築/運用するためのソフトウエア一式をPCサーバー機にプリインストールしたアプライアンス・サーバーである。提供可能なシンクライアントの形態は2種類で,(1)Windows XP Professionalを遠隔操作する仮想デスクトップ環境(VDI)と,(2)Windows Server 2008のマルチユーザー利用環境(Terminal Service)
Heads on: Apple’s Vision Pro delivers a glimpse of the future
Windows 7では,リモート・デスクトップに大幅な改良が加わることが分かった。PDC 2008のセッションで明らかにしたもの。これまでは不可能だった動画の再生などができるようになる。 リモート・デスクトップとは,実行中のWindowsの画面を,ネットワーク経由で別のパソコンに送って,そのパソコンの画面上に表示するというもの。全く別のマシン上の環境を,あたかも自分の目の前にあるかのように操作できる。別の場所から自分のパソコンを操作したり,遠隔地にあるサーバーを管理したりするために便利な機能である。 Windows 7では,このリモート・デスクトップで使うプロトコル「RDP」(Remote Desktop Protocol)のバージョンを,現在の6.1から7.0に上げる。その目的は「ローカルで実行した場合との“ギャップ”を埋めること」(米MicrosoftのPrincipal Develo
今年の調査では,業務の効率化などを目的としたネットワーク活用動向を探るための問いを設けた。具体的には,シン・クライアントやビデオ会議,プレゼンス(在席情報把握)管理といったシステムやソフトウエアの利用状況を調べた。いずれもオール光化へ進む広帯域のネットワーク上で真価を発揮する技術である。 4割強がビデオ会議システムを導入 導入率43.4%──。ビデオ会議システムは長らくブロードバンドのキラー・アプリケーションと言われてきたが,いよいよ企業の主要なコミュニケーション・ツールになった(図1)。業務効率化の機運の高まり,原油高による航空費高騰,中国をはじめ海外展開を急ぐ企業の増加などを背景として,出張費削減のためにビデオ会議を導入する企業は今後も増えると思われる。 例えばアジアを中心に多数の海外拠点を持つ電子部品大手の東光は,新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)が中国で騒動になっていた200
携帯端末がSaaSに利用される理由 最近、企業で急速に広まってきたSaaS(Software as a Service)の利用に、新しい動きが起きている。サービスの利便性や効率性を一層高めるために、社内のPCだけでなく、社外で(ノートPC以外の)携帯端末からアクセスが可能な「モバイルSaaS」だ。 モバイルSaaSの活用として考えられる事例を幾つか挙げてみよう。フロントオフィス業務(CRM、販売管理)では、携帯端末から顧客データベースに安全にアクセスし、情報リソースを有効活用するシーンがあるだろう(図1)。一方、バックオフィス業務(販売管理・売掛管理、在庫管理)でも、オフィス側から倉庫の在庫状況を、逆に倉庫側から営業の受注内容をリアルタイムに把握し、商品情報をダウンロードすることで、システムを物流を中心にしたものに変えられる(図2)。 図1●モバイルSaaS活用事例:フロントオフィス業務(
シマンテックは,アプリケーションの実行形式ファイルを分割転送(ストリーミング)して実行するためのミドルウエア「Symantec Workspace Streaming」を,2008年11月10日に出荷した。米Symantecが2008年4月に買収した米AppStreamの製品である。価格は,インストールが必要なWindowsアプリケーションをポータブル化するミドルウエア「Altiris Software Virtualization Solution」(以下SVS,買収した米Altiris製品)とのセット・パッケージ例で240万円(税別)から。 Workspace Streamingは,Windowsクライアント上で実行させるアプリケーション・ソフトのバイナリ・イメージを,サーバーからクライアント機に分割配布するミドルウエアである。一般に,アプリケーション・ソフトはバイナリ・データのすべて
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます IDC Japanは11月19日、シンクライアント専用端末出荷台数および市場規模の予測を発表した。これは、2008年上半期の実績調査をもとに分析したもの。2012年にはシンクライアント専用端末の出荷台数が54万台を超え、シンクライアントソリューション市場規模は1415億円に達すると予測している。 シンクライアント専用端末の出荷台数は、2007年の実績値で11万6000台。2008年の予測値は17万台超で、2012年には54万台超となる見込み。2007年から2012年の出荷台数の年間平均成長率(CAGR)は36.0%と高成長が期待できるとしている。 シンクライアント専用端末と、パソコンにUSBメモリーキーを装着したシンクライアント化端末を
Accurately conveying Japan, present and future, to the world. Mission Providing trustworthy information that deepens understanding of, and generates interest in, Japan. 世界中で、日本に興味を持つ人を増やし、日本についての理解を深めるために、私たちは、信頼できる情報を提供します。 Vision Contributing to a better world through the promotion of mutual understanding between Japan and various international communities. 日本と世界の相互理解を推進することで、よりよい世界の実現に貢献します。
日本ヒューレット・パッカードは23日、同社のオンラインショップ「HP Directplus」コールセンター専用モデルとして、イー・モバイルの通信カード「D02NE」、または「D02HW」と12.1型ワイドWXGA(1,280×800ドット)液晶搭載モバイルノート型シンクライアント「HP Compaq 2533t Mobile Thin Client」がセットになったモデル「イー・モバイルセットモデル」を発表した。価格は10万4,790円。6月26日より販売が開始される。 HP Compaq 2533t Mobile Thin Clientは、日本ヒューレット・パッカード製シンクライアントソリューション「HP Remote Client Solution」のアクセス端末としてだけでなく、VPN経由で企業内のネットワークにリモートアクセスできるノート型のシンクライアント。OSにWindows対
ソフトバンク株式会社の企業・IRページです。会社概要などの企業情報、プレスリリース、理念・ビジョン・戦略、投資家情報、サステナビリティ、採用情報などをご紹介します。
株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:佐々木 崇、以下“当社”)、および株式会社NTTデータシステムズ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:小島武雄)は共同で、既存のパソコンをそのまま活用できるUSBメモリ型シンクライアント「USBnux(ユーエスビナックス)」を本日より提供開始いたします。 情報漏洩対策としてシンクライアント・ソリューションが注目されていますが、多くのソリューションでは、シンクライアント専用機を新規に導入することでシンクライアント環境を実現していました。しかし、本ソリューションでは、USBメモリ型の「USBnux」を既存パソコンのUSBポートに挿入して起動することで、パソコンのハードディスクを隠蔽してシンクライアント化します。ハードディスクが隠蔽されるためファイルの保存ができなくなり、パソコン本体からの情報漏洩を完全に防止することができます。
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