人を取り巻き、その衣食住を支え、自然環境としても、また祭礼用・薬用・観賞用としても人の生と深く関わってきた植物。 人はその恵みを愛でるだけでなく、植物に導かれるようにして、生命について、はかなさと強靭さ、循環と連続、多様性と規則性、あるいは美について、さまざまな思いを巡らし、ある時はその思いを植物に託して来ました。 古来造形においても、植物は身近なモティーフとして人の周囲を飾るだけでなく、象徴として宗教性や世界観を代弁し、分類や系統を可視化するモデルを提供し、また表現者の自然観や生命観を静かに物語ってもいます。 本シンポジウムは、このように大きな広がりを持つ植物の造形表現について、ドイツ語圏の美術史を専門とする研究者が集まり、互いの得意分野を切り口として、この地域では植物をいかに造形化してきたか、 また植物造形を通じて何を伝えようとしてきたかを改めて問い、植物造形の可能性について考える試み
![明治学院大学言語文化研究所・文学部芸術学科・ドイツ語圏美術史研究連絡網主催シンポジウム 《植物を描く/植物で描く》―ドイツ語圏の美術でたどる植物表現の可能性― | 明治学院大学 “Do for Others”](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/caea784dcd9f0c34e45944dd3433fed67fb3bbd2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.meijigakuin.ac.jp%2Fcommon%2Fimages%2Fogp_image.png)