「芸術は爆発だ!」の名フレーズを放ち、渋谷駅の壁画『明日の神話』や、今年約半世紀ぶりに内部が公開された「太陽の塔」で知られる芸術家、岡本太郎。84年の生涯で多くの人々を刺激した彼は、わかりやすい言葉と強いメッセージをもつ著書も多く残しました。中でも『今日の芸術』は、1954年の発行から読み継がれるベストセラー。伝統や慣習を疑い新たな表現を探ることや、すべての人が創造的に生きる意義が、熱く理知的に語られます。 同書のメッセージを、豊富な作品とともに美術展として届けるユニークな企画が、『岡本太郎と「今日の芸術」絵はすべての人の創るもの』展。今回その会場であるアーツ前橋を訪れたのは、クリープハイプのフロントマン、尾崎世界観さんです。現代人の一筋縄ではいかない感情を鋭い比喩で歌い、小説家としてもその才能を発揮する彼がとらえる『今日の芸術』と岡本太郎のメッセージとは? 「わからないこと」が多くなって