今年7月に「無所属系作家確認証発行連合体」という名前の団体を、文化庁からの強い働きかけと提案があり、一般社団法人日本美術家連盟の軒先をお借りして立ち上げた。この団体は「文化庁・文化芸術活動の継続支援事業」の申請手続きを簡略化するための事前確認番号を発行するためのものであり、文字どおり、どの団体にも所属しないアーティスト(アートマネージャーやキュレーター、批評家等を含む)を、「新型コロナウイルスの影響を受けたが、現在も活動を行ない今後も活動を続けていく方です」という認定を行なう組織だ。 メンバーは、全国各地のアートセンターやレジデンス施設等のスタッフ、美術館学芸員、大学教員等も含め19名の専門家で構成される。 本稿では、この団体の立ち上げの経緯と認定作業をとおして顕在化された、日本における美術、さらに芸術業界全体の構造的な問題と課題について考えたい。 屋外で行なった「文化芸術関係者向け京都府