前衛美術家として活躍し、後年は大作の油彩画を描いた画家の菊畑茂久馬(きくはた・もくま)氏が21日午後2時、肺炎のため福...

「八紘一宇の塔」歴史学ぼう 内部レリーフも公開 15日、宮崎市で見学会 2018/8/10 13:09 [有料会員限定記事]
投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」(東京)が、「資(すけ)さんうどん」の店名で北九州市を中心に42店舗を運営するうど...
貴重な史料が福岡空港から消えた。福岡から朝鮮半島へ出撃する米軍機の間近に降り立つ日本の民間機-。国内線の喫茶店にあった壁画が3カ月前、ターミナル全面改修で撤去を余儀なくされた。 外食大手ロイヤルホールディングス創業者が喫茶営業を始めた1951年当時の空港を、米国人画家が描いた作品。空港が米軍板付基地だったことを知る市民は減り、今なお敷地の一画に米軍基地が残ると知る人はさらに少ない。 今夏、米国で国防総省幹部と会った際、板付基地の現況を詳しく知っていることに驚いた。倉庫と小さな駐機場があること、職員3人が働いていること…。そして「地理的に重要な位置にあり、今後も基地能力を確保する。有事には福岡空港が作戦拠点になり得る」とさらりと言った。 壁画は今、同社の研修所で保管されている。アジアの玄関口の空を軍用機が飛び交う光景が再び訪れぬよう、目を凝らしたい。 (坂本信博) =2017/09/04付
余震が続く中、藤田嗣治などの作品を壁から下ろして床に安置した熊本県立美術館の展示室。村上哲学芸課長は「今はこうしている方が安全だ」と説明する 写真を見る 九州では観測史上最大となる熊本地震で、余儀なく臨時休館にした文化施設が相次いだ。被災地の美術館では施設が損壊し、所蔵品も被害に遭った。それでも地震発生から1カ月近くたち、再開するところも出てきた。非常時にどう対応し、余震の不安を抱えながらこの事態をどう乗り越えようとしているのか。熊本市内の三つの美術館を訪ねた。 ■---■ 壊滅的な被害を受けた熊本城の一角にある県立美術館本館(1976年開館)の展示室に入ると、ルノワールや熊本で幼少期を過ごした藤田嗣治など著名画家の絵画が半透明の緩衝材に包まれて床に置かれていた。開館40周年記念で4月8日から開いていた「大熊本県立美術館展」の展示品だ。 「別の部屋で陶芸作品が転倒して割れたりしたが、
九大の研究資料が散逸危機 750万点、財源不足 [福岡県] 2015年09月17日 03時00分 希少な昆虫の標本などを所蔵している九州大総合研究博物館。資料散逸の危機に直面している=福岡市東区写真を見る常設展示では世界的に希少なアンモナイト化石も一般公開している写真を見る 福岡市東区の九州大箱崎キャンパスで管理している、世界的に希少なアンモナイトの化石や昆虫など約750万点の研究資料が、散逸の危機に直面している。キャンパスは2018年度までに同市西区に移転予定だが、新たな保存施設を建設する費用のめどが立たないためだ。古生物学、鉱物学など幅広い分野の資料がそろい、国内外の研究者に広く活用されているだけに、大学関係者は危機感を募らせている。 研究資料を管理しているのは、00年に発足した同大総合研究博物館。各学部が所蔵する資料を分類してデータベース化したり、数十万点の資料を館内に置き、一部は旧
庚寅大刀 輝く黄金の19文字 福岡市、1400年ぶりに露出 [福岡県] 2015年01月22日(最終更新 2015年01月23日 01時51分) 金象眼がよみがえった「庚寅」の文字写真を見るあらわになった金象眼の19文字(福岡市提供)写真を見る 福岡市は22日、同市西区の元岡古墳群で出土した鉄製大刀(全長75センチ)から、西暦570年を意味する「庚寅(こういん)」の文字など金象眼が施された19文字全ての露出に成功したと発表した。文字は4~6ミリ四方で、全ての文字に95%前後の高純度の金が使われていたことも判明。1400年以上前に刻まれた黄金の文字が鮮やかによみがえった。 19文字は「大歳庚寅正月六日庚寅日時作刀凡十二果□」。未判別の最後の文字は「練」の可能性が高く、庚寅の年の正月6日に作ったことや、何度も鍛えられた上質な刀だと記しているとみられるという。 大刀は2011年9月に出土。国内で
「市美術館との連携図る」 県美術館移転、福岡市長が歓迎 [福岡県] 2015年01月06日(最終更新 2015年01月06日 00時30分) 福岡市の高島宗一郎市長は5日の年頭記者会見で、県立美術館(同市中央区天神5丁目)の移転を県が検討していることについて「市民にとって大変ありがたい」と歓迎した。 1964年建築の県立美術館は市管理の須崎公園内にあり、市は隣接する福岡市民会館(63年開館)の建て替えを含めた公園の再整備を検討中。市は美術館の移転で「整備計画の自由度が増し、天神北部の活性化につながる」としている。 県は「セントラルパーク構想」で一体活用を目指す大濠、舞鶴両公園エリア(中央区)への美術館移転も視野に入れており、高島市長は「(大濠公園内の)市美術館との相互連携も図りやすくなる」と期待した。 また、小川洋知事は同日の年頭記者会見で、美術館移転に関して有識者委員会を設ける方針をあら
『終わりなき近代 アジア美術を歩く2009‐2014』 黒田雷児さん 2014年11月09日(最終更新 2014年11月09日 13時57分) 『終わりなき近代アジア美術を歩く2009‐2014』黒田雷児さん 写真を見る写真を見る ●さまざまな他者に出会いたい 「サブカル」なにおいがする装丁である。6色の紙に印刷され、アジア各都市でのスナップ写真が満載。サブカルチャーとは「メーン」への対抗であり、大衆芸術と高級芸術、周縁と中央、パキスタン・ラホールと米ニューヨーク…。美術の世界ではいまだ強いヒエラルキーのなかで、著者は徹底的に「周縁」の目の人である。 ネパールの近代美術やフィリピンの人気漫画家について語れば、ミャンマーの現代美術グループを紹介し、インドネシアのバンドンとジョグジャカルタでは美術家のカラーがどう違うかを解説する。2009年8月から3年半にわたった美術紙の連載記事に、書き
太宰府で9世紀の神像確認 九州最古か、民家で発見 2014年09月22日(最終更新 2014年09月22日 19時46分) 九州最古の9世紀に作られたとみられる男神立像(平安時代、個人蔵)=九州歴史資料館提供写真を見る 九州歴史資料館(九歴、福岡県小郡市)が、九州最古とみられる神像彫刻を同県太宰府市内の民家で発見した。形状などの特徴から平安時代前期の9世紀に作られたと推定され、国内最古級の可能性もある。10月10日に始まる九歴の特別展「福岡の神仏の世界」で一般公開される。 発見されたのは、貴族の装束をまとった男神立像(りゅうぞう)。カヤ製の一木造りで、台座を含む高さは55・6センチ。一昨年、宝満山の史跡調査の過程で偶然見つかった。 九歴の井形進学芸員(仏教美術史)によると、頭部が大きく胴体が太いなどの形状、衣のひだの彫り方などの技術が平安時代前期の神像の特徴を示す。井形さんは「古さはもちろ
どうする田川市美術館 開館から23年…協議会で課題続出 [福岡県] 2014年05月29日(最終更新 2014年05月29日 01時21分) 田川市美術館の在り方について意見を出し合う協議会委員写真を見る 田川市美術館協議会(片岡覚会長)が28日開かれ、美術協会や文化連盟、学校関係者などの委員6人が美術館の運営について議論した。本年度末で任期が切れる嘱託の男性学芸員(36)の残留、世界記憶遺産に登録された山本作兵衛の炭鉱記録画の活用、市民が来館したくなる工夫などを求める意見が続出。筑豊初の公立美術館として23年前に開館した「文化の発信拠点」が抱える多くの課題が浮き彫りになった。 男性学芸員は10年間在籍し、2008年には炭鉱記録画584点を展示する企画展を担当するなど美術館運営の中心的存在。しかし年齢制限で正規の学芸員になる採用試験を受けられず、このままでは来春に退職するという。田川文化連
仏像盗難受け「百済展」断念 九州国博方針 2013年5月1日 13:21 カテゴリー:文化 九州 > 福岡 九州国立博物館(福岡県太宰府市)は1日、来年秋に計画していた特別展「百済展」の開催を断念する方針を明らかにした。長崎県対馬市の寺から盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像の返還問題が影響したという。 同博物館の三輪嘉六館長によると、百済展は奈良国立博物館(奈良市)や韓国側との共催で、日韓の百済関連品を集め、九州と奈良の両博物館でそれぞれ開催、韓国でも展示する予定だった。しかし、日本側の出品予定者から「韓国に持って行くと戻ってこない恐れがある」との懸念が出ているという。 仏像は長崎県指定有形文化財の観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)で昨年10月、韓国の窃盗団が対馬市豊玉町の観音寺から盗んだ。今年2月、韓国の裁判所は日本への返還を当面差し止める仮処分を決定した。=2013/05/01付
倫雅賞に山口さん、野中さん 2011年11月16日 00:46 カテゴリー:文化 九州 > 福岡 美術評論と美術史研究で優れた業績を挙げた人に贈られる「第23回倫雅美術奨励賞」の美術評論部門に、福岡市美術館学芸員の山口洋三さん(41)と長崎県美術館学芸員の野中明さん(42)が選ばれた。 同賞は、福岡県出身の美術評論家、故・河北倫明さんによって1989年に設立。山口さんと野中さんは、今年夏に開いた画家・菊畑茂久馬さん=福岡市=の回顧展の企画と、カタログに執筆した論文が評価された。菊畑さんの回顧展は初期作品を福岡市美術館で、絵画を長崎県美術館で主に展示し、両会場で同時期に開催。異なる視点から立体的に菊畑さんの画業に迫った。一方、美術史研究部門では「銅像受難の近代」(吉川弘文館)を執筆した姫路市立美術館学芸員の平瀬礼太さん(45)が選ばれた。=2011/11/16付 西日本新聞朝刊=
障害者の観覧無料へ 福岡市3施設 2011年9月13日 02:18 カテゴリー:九州 > 福岡 福岡市は12日、市が管理する市美術館(中央区)、市博物館(早良区)、福岡アジア美術館(博多区)3館の特別企画展の観覧料を身体、知的、精神の各障害者について来年1月から無料にする方針を明らかにした。同日の定例市議会の一般質問で示した。 これまでも常設展は無料、特別企画展も展示会によっては割り引いていたが、市が取り組む「障害者にやさしいまちづくり」を一層進めるため、すべての特別企画展の無料化に踏み切る。 対象は法律で定める身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳のある人。 今後、3館の規則で明記する方向で調整し、特定疾患医療受給者証や小児慢性特定疾患承認書の交付者も無料化の対象とするか検討する、としている。=2011/09/13付 西日本新聞朝刊=
福岡市の都心部で、パンダの絵が描かれた張り紙が3月ごろから“増殖”している。「生息域」は主に福岡市中央区の都心部で、10頭以上が確認されている。市はヤミ金融の張り紙と同様の違法広告物とみなして撤去する方針だが、何も語らず、黒い目でじっと街を見つめるパンダに「癒やし」を感じる人も。それにしても誰が、何のために‐。 中央区の警固小学校正門前の歩道橋・橋げたには、寝そべったパンダが張られ、交通量の多い道路を見つめている。パンダが多く発見されているのは警固周辺で、マンションの壁や公園の看板など少なくとも6カ所にある。天神、赤坂、大名にもあり、寝そべり、立ち姿、顔のアップの3種類で、どれもA3サイズ程度の大きさだ。 警固公民館によると、2月の落書きパトロールの際にパンダはなく、3月以降に張られたとみられる。大名1丁目のショップ店員松田純哉さん(28)は「まるでアート作品」と評価し、警固2丁目の渡辺ひ
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