近年、民間だけでなく官の世界でも非常勤雇用が増えている。学芸員など専門職も例外ではない。学芸員は専門分野だけでなく、観光や体験学習といった多様化する社会的ニーズにも対応しなくてはならない。専門家としてさらなる力量が求められるが、正規雇用に向けた改善の兆しは見えない。
■今秋、学習コーナーに 武雄市図書館のCD・DVDレンタルコーナーが31日で閉鎖される。学習コーナーとして今秋リニューアルする。
伊万里市は1日、博物館・美術館建設に関する「伊万里ミュージアム」構想の調査研究を進める庁内のプロジェクトチーム(PT)を発足させることを発表した。必要性から具体像までを検討し、本年度内に建設の是非を判断する。塚部芳和市長は「多くの市民の声を聞きながら進めていきたい」としている。 伊万里市には焼き物など文化財を展示した小規模な資料館やギャラリーがあるだけで、市民団体や文化団体から博物館、美術館を望む声が出ていた。市は2009年、学識経験者らの委員会で概念的な考えを「基本構想」としてまとめたが、進展していなかった。 プロジェクトチームは15日に初会合を開く。副市長をリーダーに政策経営部や教育委員会の幹部ら9人で構成。基本構想を尊重した上で、必要性や特色づけ、規模、事業手法、財源などを総合的に検討する。検討の途中で、一般市民への説明や意見交換の場を設ける予定。最終的には来年3月までに報告書をまと
佐賀藩が天文学に強い興味関心を持っていたことを示す資料を集めた「佐賀藩の天文資料」展が開かれている。ことしは「金環日食」や「金星食」などの天文現象が人々の夢やロマンをかき立てた。江戸時代の人々も同じように星空へのあこがれを抱いたことだろう。全5点のミニ企画展ながら、佐賀藩の先進的な姿勢をうかがい知ることができる。 方位角測定に用いられた測量具「分度之規矩(ぶんどのきく)」。外周に365の目盛りがあり、中の星座盤にある1422個の凸点が星を示す。星座盤に水を注ぎ、水を水平に保つ。穴に埋め込まれた方位磁石から方位を決定すれば、精度1度内で方位角が読めるようになっている。 裏面には「寛文戌申春」(1668年)、軍学者の北条氏長が作らせたものをもとに、1683(天和3)年に佐賀蓮池藩2代藩主鍋島直之が、複製を作らせたと明記している。 このタイプの星座盤としては、英国エジンバラ国立スコットランド博物
伊万里市大川内山に新美術館建設計画を進めてきた東京都の「公益財団法人戸栗美術館」(戸栗修代表理事)が、同市が建設予定地の防災工事を行わなかったため、用地を売却せざるを得なかったとして、市に用地購入費と売却額の差額など約4900万円の損害賠償を求め、佐賀地裁に提訴したことが7日、分かった。市は「対応に問題はない」などとして争う方針。 訴状によると、戸栗美術館は東京都渋谷区松濤にある陶磁器専門の美術館で、2005年10月に伊万里市と新美術館建設の協定と覚書を締結。建設予定地が山の急斜面の下で、土砂崩れが懸念されたため、戸栗側が予定地の造成を行った後、市が防災対策工事を行うことで合意した。 戸栗側は06年3月、建設用地を約9600万円で取得。しかし、市は防災工事を実施する意向がなく、建設用地の変更協議も地元の反発があってまとまらず、美術館建設の進展が一切みられないため、約4700万円で土地を売却
武雄市が市図書館の運営に指定管理者制度を導入し、レンタルソフト店「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に運営委託する計画を明らかにした。図書館への同制度導入については、これまでもさまざまな議論がなされている。利便性や質の維持向上などについて、利用者側に立った長期的視点での論議が欠かせない。 市の説明によると、運営委託は来年4月からで、開館時間を1日4時間延長し、無休で365日開館する。雑誌や文具を販売するスペース、蔵書を持ち込めるカフェも設ける。貸し出しカードはCCCの「Tカード」を導入。本を借りてポイントがつく。施設の改築、併設している歴史資料館の移転も検討する。 日本図書館協会は指定管理者制度導入には否定的だ。理由として(1)入館料がない図書館事業は収益が見込みにくい(2)運営委託期間が限られるため専門性の蓄積や長期的視点での蔵書、資料収集が
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