クラクション音、工事現場の音、個人打ち上げの(違法)花火音、ヘリの音、スピーカーから流れる無国籍音楽、人々の笑い声、鳥のさえずり・・・。 この街にようやく「雑音」と活気が戻ってきた。まだ開いていない店も多く100%の活気とはいかないまでも、4月までは救急車のサイレン音しか聞こえなかったのだから、多少の雑音も「ニューヨークらしく」一種の懐かしささえ覚える。 「私たちは共に力を合わせ、この現状をもたらした。今後より強くなり、より良いもの(社会)を構築する」 6月19日、ニューヨーク州のクオモ知事は新型コロナウイルスの第1波収束宣言をし、人々を讃え、毎日欠かさず行ってきた記者会見を一旦終了すると発表した。 この日はちょうどJuneteenth(ジューンティーンス=黒人奴隷解放記念日)。州では来年から公式に祝日になることが発表された。州内で初の感染者が確認された3月1日から111日間、知事は医療専