「2023年春オー プン」という表示のバーンズ&ノーブルの新店舗(ニューヨー ク市)。報道によれば7月開店予定(筆者撮影) 日本では、書店の減少が続き、本屋さんが1店舗もない市町村が全国の4分の1に達している。ところが、今、アメリカでは、絶滅の危機にあったリアル書店が増加しているという。その背景を現地からリポート。 (『中央公論』2023年7月号より抜粋) 独立系書店も大手書店も 世はネット全盛時代。欲しいものがあればわざわざ出かけなくとも、自宅でアマゾンや楽天のウェブサイトをクリックすればほぼ何でも揃う。そんな時代に街から少しずつ書店が消えていることに危機感を感じている人は少なくないだろう。 アメリカでも、近年同じような現象が起こって「いた」。いた、と過去形なのは、最近事情が変わってきているからだ。ニューヨークでは、一時期減ったリアル書店が、コロナ禍以降、少しずつ復活しているのだ。 タウ
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