3つの要点 ✔️単語の挿入と削除を用いた新たな文生成手法を提案 ✔️従来の手法に比べて高速な計算が可能 ✔️機械翻訳タスクで性能が向上 文生成は自然言語処理において盛んに研究されている分野の一つです。文生成を用いた自然言語処理技術の代表的な応用先として、機械翻訳やチャットボットなどが挙げられます。こうした文生成には言語モデルと呼ばれる技術が用いられており、ニューラルネットワークを用いた手法であればLSTMやTransformerなどで前から順番に一単語ずつ生成していく方法が一般的です。 今回ご紹介する論文では、こうした従来の「一単語ずつ生成する」方法とは異なるアプローチで文生成を行う手法を提案しています。提案手法では一度にいくつかの単語をまとめて生成し、それを元に単語の削除や挿入といった編集操作を繰り返すことで目的の文を生成します。 従来の手法に比べて一文を出力するためにかかる計算回数が少