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私は竹田青嗣氏の著作はデビュー作からほぼ網羅的に読んでいるので、初期の欲望論、そしてその基礎方法論としての一連のフッサール・現象学解説著作から、近年の「人間的自由の条件 ― ヘーゲルとポストモダン思想」(参照)による、フッサールからヘーゲルに至る社会思想への深化・変遷のあたりで、竹田氏は一つの頂点を迎えたのか、あるいは学生や実際上のお弟子さんたちの教育に忙しくなったか、しばらく思想的な展開は見られないものだろうと思っていた。 そうした流れで、本書「中学生からの哲学「超」入門 ― 自分の意志を持つということ」(参照)も見ていたので、書店で見かけたときは、またこれも初期の副産物的な作品かと思っていた。実際、本書はかつての類書「「自分」を生きるための思想入門」(参照)とよく似ている。なお、同書については「極東ブログ: 社会システムとルール社会を越えていくもの」(参照)で触れたことがある。また竹田
⇒買う本がない 買いたい、読みたいという本がなくなってしまった。 八重洲ブックセンターにいたら昔はいくらでも時間が潰せたのだが。 東京に戻って、私も八重洲に行って、あれ?と思った。我が青春の新宿紀伊国屋もそうだった。それほど楽しくない。神田古書街は面白いが、どうして若いころはこの街に終日いても足りないと思ったのだろうかと、いぶかしく感じられた。沖縄にいた頃は夢のジュンク堂だったが、2時間もすると疲労感はあった。それでも、ジュンク堂はすごいなとは思ったし、今でも好きだが、2時間もいられない。 私については、「買いたい、読みたいという本」はある。この数年古書市場が充実しているので、ある意味では天国というか、昔読んだ本を探して買って再読する。中学生のころ、結局人生をこの本で変えたなという本を再入手してうるうるしたりもする。 ああ、ちなみにその一つはこれですよ⇒「 愛はいずこに (1965年):
[書評]実践 行動経済学 --- 健康、富、幸福への聡明な選択(リチャード・セイラー、キャス・サンスティーン) 台湾では昔から似たような仕組みがあったように思うが、日本で横断歩道の信号表示に残量タイマー表示が追加されたのは二年くらい前からだろうか。例えば、横断可能な青の状態の時間はあとどのくらいでなくなるか。青の縦バーが刻々と短くなっていくことで表示する。赤の状態でも同じなので青に変わるまでの時間がわかる。 横断歩道の信号に残量表示が付加されることで何かメリットがあるのか。普通に想像してもあると言える。横断中に青の残量が減ってきたら少し小走りで横断したり、横断歩道に着く手前で残量が僅かなら次の青を待つ。以前人々がよくしたように直交する側の道路の信号が黄色になると横断歩道に飛び出すという行為が抑制される。こうした人々の行動を変化させ、交通事故が減らすメリットがある。信号の仕組みに手を加えるこ
小説 より力強く立体的に 『風の歌を聴け』で村上春樹氏が群像新人文学賞を受賞したのは1979年6月。30年間のうちに、作家と時代はどう変化したか。(尾崎真理子) 米小説と「距離」 ――1000ページもの長編は強靱な文体がなければ成立しない。チャンドラーの文章を「緻密な仮説ディテイルの注意深い集積」と村上さんは評されたが、『1Q84』の文章もまさにそうだ。 村上(以下M) 7年前の『海辺のカフカ』以降、古典の新訳を次々とこなした。チャンドラーの『ロング・グッドバイ』、サリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、それから『ティファニーで朝食を』『グレート・ギャツビー』……どれも素晴らしい英語の文章。それをどのように日本語に移していくか、翻訳家として責務を負える力がついたと判断してとりかかり、何とか乗り越えた。その代わり、同時代のアメリカ小説から遠ざかることになった。よそから新しい何かを学ぶ
成長つづける若者に興味 女性の観点 より深く 村上春樹氏の新作『1Q84』は、「400字詰め原稿用紙に換算すると、1984枚」(新潮社出版部)にのぼる重厚な長編。登場人物、ストーリーは、どのように出来上がったのだろう。(尾崎真理子) 交互に配す展開 ――スポーツクラブに勤める独身女性「青豆(あおまめ)」と、小説家志望の予備校教師「天吾」。二人を主人公にした話が1、2巻それぞれ24章ずつ交互に進む。一方、ストーリー展開はヤナーチェックの「シンフォニエッタ」のようにきわめて独創的だ。 村上(以下M) バッハの平均律クラビーア曲集のフォーマットに則(のっと)って、長調と短調、青豆と天吾の話を交互に書こう、と決めていた。その前にまず名前が必要だったが、ある時「あ、青豆いいな」とひらめいた。居酒屋のメニューにあった「青豆とうふ」から連想して。天吾という名前も一緒にぽっと出てきて、「あ、これでもう小説
村上春樹氏(60)が作家生活30年を経て発表した長編『1Q84』(新潮社)は、現実から少しだけねじれた世界で進む物語だ。どのように発想され、どんなテーマが込められたのだろう。(尾崎真理子) 村上(以下M) G・オーウェルの未来小説『1984』を土台に、近い過去を小説にしたいと以前から思っていた。もう一つ、オウム真理教事件がある。僕は地下鉄サリン事件の被害者60人以上から話を聞いて『アンダーグラウンド』にまとめ、続いてオウムの信者8人に聞いた話を『約束された場所で』に書いた。その後もできる限り東京地裁、東京高裁へ裁判の傍聴に通った。 事件への憤りは消えないが、地下鉄サリン事件で一番多い8人を殺し逃亡した、林泰男死刑囚のことをもっと多く知りたいと思った。彼はふとした成り行きでオウムに入って、洗脳を受け殺人を犯した。日本の量刑、遺族の怒りや悲しみを考えれば死刑は妥当なのだろうと思うが、基本的に僕
ご注文、メールでのお問い合わせの受付は24時間承っております。 営業時間 平日: 8時~18時 なお、土曜日は予告なしに変動する場合もございます。 「本棚屋」は製造工場直販でお届けする、本棚・収納棚のサイズオーダーが できる通販ショップです。1cm単位で注文できるサイズはフルオーダーに 近い 135,000種類以上。文庫本から百科事典や大判地図帳まで、お探しの サイズの本棚、収納棚がきっと見つかります。素材は、天板も側板も可動棚も、 全て北欧パイン無垢集成材を使用し、表面は自然塗料で丁寧に仕上げています。 プリント化粧合板やチップボード(パーティクルボード)は 一切使用していません。 本棚屋様 大量にたまったコミックを整理するために、同じ本棚を4台購入させていただきました。 思い通りできれいな仕上がりに嬉しくなりました。 手触りもよく、棚もしっかり固定できるので、長く使えそうです。 2枚追
「あなたの人生の物語」(参照)は、中国系二世の米国人SF作家テッド・チャンの短編集で、ネイチャー誌に掲載されたショートショートを含め、8編の作品が収録されている。どれも米国のSFコンテストの賞を得ている佳作ぞろいである。 寡作の作家らしく、実質本書以外の著作はないようだ。もしかして日本で編集された選集ではないかと疑い、英書探すと「Stories of Your Life and Others(Ted Chiang)」(参照)があり、邦訳はそれに準じたのものようだ。 私は本書を、その評価もテッド・チャンという作家についても何も知らないで読んだ。勧められたわけでもなかった。とある書店でたまたま偶然に出合った。魅惑的な書名に惹かれたわけでもなかった。その経験はうまく言い難い。読後は、ネットでよく言われる「お前は俺か」という感慨を持った。私と似たようなへんてこな思索課題に取り憑かれ、似たように展開
本書標題「シリコンバレーから将棋を観る - 羽生善治と現代(梅田望夫)」(参照)に含まれる「シリコンバレー」は、米国の情報技術先端地域であり、著者梅田望夫が10年以上も情報産業コンサルタントをしている土地でもある(参照)。標題が意味しているのは、最先端の情報技術の視点から、日本の伝統な将棋の世界で得られる最先端技術への啓発である。 将棋を単に優れた伝統だからとして見直すのではない。すでに現代将棋の渦中にあり、伝統を踏まえつつそれを乗り越えようとする若き天才棋士羽生善治の現在の姿のなかに、情報産業の未来のありかたをとらえようとしている点が本書の特徴だ。なぜ現代将棋に情報産業の未来を見ることが可能なのだろうか。そこには羽生に始まる現代将棋の天才たちの達成があるからだ。 梅田が羽生に注目したのは、ちょうど梅田が起業した時期にも重なる時期に、将棋専門誌「将棋世界」に連載された羽生による「変わりゆく
Spiritual Data Book 2004 インタビュー 物語は、おのずから流れてゆく。 - interview with アーシュラ・K・ル=グウィン - いつの時代にも、人々の生きるところには、 「物語」の語り手がいた。 語り手は、魂の源泉から、 私達の前に「物語」を汲み出してみせる。 その「物語」が真の力を持っている時、 耳を傾ける人の魂が震え始める。 私達は、人生の中でしばしば立ち止まる。 自分とは何か? 自由とは何か? 力とは何か? 勇気とは何か? 愛とは何か? 死とは何か? 目の前に立ち現れる問いに、 私達はおののき、心を乱し、苦悩する。 そんな時、真の物語は、私達と共にあり、勇気づけ、 新しい世界をかいま見せてくれる。 『ゲド戦記』全5巻は、そのような特別の「物語」だ。 数十年かかって、ゆっくりと熟成された物語は、 21世紀と
スコット・カマジン,ジャン-ルイ・ドノブール,ナイジェル・R・フランクス,ジェームス・シュナイド,ギ・テロラ,エーリック・ボナボ著 『生物にとって自己組織化とは何か:群れ形成のメカニズム』 松本忠夫・三中信宏(訳) 2009年4月1日刊行,海游舎,東京 → 版元トップページ A5判・上製本・xxiv+534 pp.・6,800円(本体価格)・ISBN:978-4-905930-48-8 原書目次|原書感想 日本語版への序文(ナイジェル・R・フランクス) v カラープレートの説明 xv カラープレート xvii プロローグ 本書の目的と意図 3 Part I 生物自己組織化の概論 1 自己組織化とは何か 2 いかにして自己組織化が働くか 3 自己組織化システムの特徴 4 自己組織化に代わる説明 5 なぜ,自己組織化か 6 自己組織化の研究 7 自己組織化についての誤解 Part II 事例研
勧められて読んだ本だが、勧めた人の気持ちがわかった気がした。同時に私というブロガーを理解してくれたようにも思え嬉しい感じもした。これほど共感できる主張の本というのも珍しく思えたほどだった。 「足もとの自然から始めよう(デイヴィド・ソベル)」(参照)の趣旨は、サブタイトル「子どもを自然嫌いにしたくない親と教師のために」によく表現されている。子どもの成長に合わせて自然に自然環境を愛するようにするにはどうしたらよいか。環境教育の独自の提言がなされている。 どちらかといえば小冊子なので二時間くらいで読める本だが、人によっては深い印象を残すだろう。私はいろいろ物思いや、子どものころの回想をした。本書のオリジナルは、「Beyond Ecophobia: Reclaiming the Heart in Nature Education (David Sobel)」(参照)で、1996年が初版の作品だ。意
● [Thoughts][Books] 「わからない」という方法 橋本治 「橋本治の手トリ足トリ」の内容から、同氏が凄腕テクニカルライターであることを感じ取った私は、いくつか彼の著作を買い求めたのですが、この中に「わからない」という方法 と題する一冊がありました。変てこりんなタイトルですが、変てこりんな私には、その言わんとすることが本を紐解く前から分かったように思います。 章立ては次の通り。 第一章 「わからない」は根性である 第二章 「わからない」という方法 第三章 なんにも知らないバカはこんなことをする 第四章 知性する身体 いきなり第一章から、訳がわからないタイトルです。「根性である」と言われてもねぇ・・。しかも、内容はくどい上にあんまり面白くない。Amazon.co.jpのレビューで「くどい」が連発されているのは当然と言えますが、実はこれは意地の悪い著者が読者を選別するために仕掛け
English Top 誰にともなく、思いを声にしてみたいと思います。 私らしくできたらうれしいです。 雨の午後に、眠れぬ夜に、 物語りでもいかがですか? <当サイトでは、「オーディオブック」(有償)以外の作品は、すべて無料でお聴きいただけます> <配信サイト案内 (有償)> 以下のサイトで朗読ファイルが配信されています。 ◆<声を便りに>オーディオブックご購入はこちらから 【お知らせ!】この度、DL-MARKETでのお支払いに、<PayPal>や楽天ポイントが利用できるようになりました。 カードや口座番号等を知らせる必要がなく、安心してご購入いただけます。 また、より<声を便りに>オーディオブックに関連する『テキスト』が、無料でダウンロードできます。 ※<DL-MARKET>よりご購入いただいた作品は、トラック分けしたファイルでもお聴きになれます。 手順につきましては、 こちらをご参照く
非常にまとまった構成でありながら、私立中学の紹介・分析だけでなく啓発的要素もかいま見える。 本書を読むにあたって、私学人は試されていると思っていい。 教育に対して今のままじゃダメだと思いながら打開策が見つからない人は本書を読むとよい。"教育はこうあるべきだ"の答えがバシッと示してある。しかも答えは一つではない。最適解・ロールモデルの宝庫だ。 日本の教育はまだまだ速度を維持したまま向上し続けることを確信するだろう。 本書は私学ジャーナリストでブロガーの本間勇人氏による私学、特に私立中学の評価を示した本。 関東の私立中学・中高一貫校を中心に、学力などの教育手法だけでなく、経済・経営の側面や社会学のような教養的な視点からも学校を評価している。偏差値以外の基準で8つのポイントを示しているのだが非常に興味深い。本書がこれからの私学の評価指標となる重要な一冊だろう。 「名門中学の作り方」―
やっと、ついに、なんとか、ここ数ヶ月続けていました本の原稿のチェックを終わらせることができました。Lifehacking.jp はじめての単行本、**「情報ダイエット仕事術」**が、完成間近です! 発行元は大和書房で、非常に美しい装丁の本をいくつも出される会社なので今から出来上がりが楽しみで仕方ありません。組版やイラストなどを担当してくださっているのは、Life Hacks PRESS vol.2 でもお世話になったデジカルで、こんども素晴らしいサポートをいただいて楽しく執筆ができました。 「情報ダイエット」というと、耳慣れない人もいるかもしれません。しかし、本人がそう思っていなくても、現代仕事をする多くの方はピーター・ドラッカーが命名した「ナレッジ・ワーカー」であり、つまりは「情報」を操作することが仕事の大半を占めています。情報をいかに効率的に操れるかが、成果であり、能力なのです。 こう
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