◇収益改善策構想 JRのダイヤ改正で九州から姿を消したブルートレインの臨時列車を、第3セクター「肥薩おれんじ鉄道」で走らせる構想が進んでいる。沿線自治体などで作る「肥薩おれんじ鉄道利用促進協議会」が収益改善策の一環として、JR九州に打診。県交通政策課は「JRも前向きに検討している」と言う。 県が14日、「協議会」の会合で明らかにした。 構想では、臨時列車は、JRが保管するブルトレ車両を使用し、2~3日間限定の団体列車を走らせる。門司港と鹿児島中央を結び、途中は3セクの肥薩おれんじ鉄道経由とする。鹿児島-大阪の寝台特急「なは」が走ったかつての「鹿児島線」のルートだ。熊本以南でブルトレは、新幹線部分開業に伴い04年3月を最後に、一足早く姿を消した。 「おれんじ鉄道」となった八代-川内間は、東シナ海沿いを走る景勝地。同課の田口芳郎課長は「絶景の人気コース。収益が見込める」と話している。【福岡静哉