衆院選の争点の現場を見ようと、今月初旬、北秋田市阿仁地区にある根子(ねっこ)集落を歩いた。根子は、住民の年代構成が「46年後の日本の姿」とされる。65歳以上が半数を超えて集落の維持が難しくなる「限界集落」になる瀬戸際に立つ。各党の政権公約(マニフェスト)に地方対策も盛り込まれたが、向けられる住民の目はことのほか厳しい。(川瀬大介、石黒慎祐) 6日午前8時半、集落にマイクロバスが到着すると、佐藤静子さん(76)はゆっくりと乗り込んだ。高血圧と腰痛を抱え、送迎バスで週1回、約12キロ離れた阿仁病院に通っている。佐藤さんは16年前に夫と死別してから一人暮らし。5月にはひどいめまいに襲われ5日間入院した。 集落から最寄りの秋田内陸縦貫鉄道・笑内(おかしない)駅までは約2キロ。車がない独り身の佐藤さんにとって病院の送迎バスは「生命線」だ。 阿仁病院は一昨年5月に病床を廃止し、入院はできなくなった。佐
北海道の大雪山系トムラウシ山(2141メートル)で7月、東京の「アミューズトラベル」が企画した縦走ツアーの参加者ら8人が死亡した遭難事故を巡り、同社が関係者からの聞き取りで遭難に至る経過の概要をまとめて参加者や遺族に送付していたことが12日、分かった。 文書は同社の松下政市社長名で出され、松下社長は報告が遅れたことを謝罪するとともに、「事故原因の詳細を究明するための検討委員会を設置すべく準備を進めている」として、今後の調査への協力を求めた。 文書によると、ガイド3人と客15人の一行が7月16日、避難小屋を出発して北沼分岐手前にたどり着いた際、北沼の水が、幅2メートルほどの川のようになって流出。ガイド2人が客を対岸に渡していたが、うち1人が転倒して全身をぬらした。女性客1人が渡り終えた後で動けなくなったため、この女性客と付き添いのガイド1人を残して、ガイド2人と客14人が先に進んだ。 ガイド
民主党は政権公約(マニフェスト)で段階的な高速道路の「無料化」を訴え、土日・祝日に普通車料金を「上限1000円」とした政府・与党の施策に対抗する。値下げや無料化で高速道路や観光地はにぎわいをみせる一方で、渋滞増加による“低速道路”化や、30兆円を超える高速道路建設債務の返済問題など、懸念や課題も抱えている。 普通車高速料金の上限を1000円とする制度は、お盆の期間中、特例として平日の一部にも適用されている。特例初日の6日は木曜日。香川・金刀比羅宮を訪れた川崎市の会社員長谷川清さん(45)は「平日も値下げと聞いて足を延ばしました。無料になればもっと気軽に旅をしたい」と、うれしそう。この日の観光客は1万人で、ふだんの平日より1〜2割多かったという。 全国の高速道路料金の値下げ分は、家計や企業の懐に残る計算だ。第一生命経済研究所は「上限1000円」の経済波及効果を年7900億円とはじく。さらに、
福岡市交通局は、「環境に優しい市営地下鉄」をPRする新たなキャラクターを発表した。愛称を募集しており、締め切りは31日。 同局によると地下鉄を含む鉄道は、温暖化ガスの二酸化炭素について、人間1人を運ぶ際の排出量が乗用車の約9分の1で、地下鉄の利用増が地球温暖化対策につながるという。市営地下鉄には「ちかまる」というキャラクターがあるが、「さらにイメージアップを」と、新キャラクターを作成した。設定は「緑の国から福岡市に来た魔法使いの女の子」で、「花や虫と話すことができ、好奇心旺盛な性格」という。事業費は着ぐるみ製作も含め300万円。 地下鉄各駅にある応募用紙を使用するか、市交通局のホームページなどから応募。発表は10月上旬。命名者1人に3万円相当の記念品を贈る(同1名多数の場合は抽選)。市交通局総務課=092(732)4108。=2009/08/14付 西日本新聞朝刊=
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