クリックして拡大する津波で流された三陸鉄道北リアス線の線路(中央)。奥は久慈駅まで開通している陸中野田駅。左は国道45号線=5月3日、岩手県野田村で共同通信社ヘリから 国土交通省は14日、東日本大震災で駅舎や線路が流されるなど壊滅的な打撃を受け、全線復旧のめどが立っていない三陸鉄道(岩手県)について、既存施設を生かして現行ルートで復旧させる方針を明らかにした。 津波被害を受けた太平洋沿岸の鉄道路線の復旧をめぐっては、JR東日本などが市街地の復興に連動した形で内陸側へのルート変更も視野に入れて検討している。 ただ、現在も北リアス線の一部(陸中野田-小本間)と南リアス線の全線(釜石-盛間)が運休している三陸鉄道については、「トンネルなどが多く代替ルートは困難」(国交省)などとして、現行ルートでの復旧を目指すという。 ただ、第三セクターが運営する同鉄道は財政難などから「これ以上の自力復旧は無理」