安平町は鉄道と共に発展してきた町内追分地区の歴史に注目し、鉄道文化公園開設の可能性を探っている。鉄道文化公園構想は鉄道文化の継承や観光振興を目的に、現状はあくまでも実施の是非を含めた調査段階。 昨年9月の町議会定例会に調査費441万円を盛った補正予算案が可決され、同11月には公園管理を所管する建設課をはじめ、町教委やまちづくり推進課、農林課の各担当者も入れたプロジェクトチームを立ち上げた。札幌のコンサルタント会社に委託した調査結果を参考にしながら、道の駅機能を含めるか、場所の選定や実施規模も検討の俎上(そじょう)に載せている。 鉄道ファンの関心の高まりを示すように、鉄道資料館の来館者数が増え、昨年9月のJR追分駅開業120周年イベントには約800人が訪れた。町民の中には、鉄道振興につながる動きも見られ、町の判断に熱い視線が注がれている。