第三セクター三陸鉄道(岩手県宮古市)は3日、岩手県野田村米田(まいた)地区の北リアス線(宮古-久慈)で新駅「米田駅」(仮称)の建設工事に着手した。北リアス線で17番目の駅で、同村では3カ所目。来年3月の開業を目指す。 米田駅は、野田玉川駅と陸中野田駅の間に整備する。無人駅でホームと待合室、駐輪場、高台への避難路を設ける。総工費は約1億5000万円。野田村が建設費を負担する請願駅で、全額を県の補助金で賄う。 新駅近くには、東日本大震災からの復興事業で整備された米田高台団地がある。海沿いには津波防災緑地公園を整備中で、観光利用の促進も期待される。 現地で安全祈願祭があり、小田祐士村長は「3年前から計画していたが、ようやく着手できてうれしい」とあいさつ。三鉄の中村一郎社長は「多くの人に利用してもらえるよう全力を尽くす」と語った。