アルピコ交通が運行する上高地行きの路線バス(上)と、長野市のJR長野駅前を走る長電バスの路線バス(下) ともにバス事業を手掛けるアルピコ交通(松本市)と長電バス(長野市)が繁忙期の運転手不足に対応するため、互いの運行を支え合う試みを始めることが29日分かった。夏に山岳観光地への輸送が増えるアルピコ、冬にスキー場への輸送が増える長電が、両社が共同運行する長野市内の路線バスの人員・車両をやりくりし合うことで、必要な人員を確保する。深刻化する人手不足に、バス事業者同士のスクラムで対抗する。 両社は、長野市の委託を受け、同市の中心市街地を循環するバス「ぐるりん号」と、長野駅―保科温泉間を結ぶ「大豆島保科温泉線」の2路線を共同運行している。観光地などで繁忙期を迎えた一方のバス会社は、これら2路線から運転手2人(バス2両)を観光路線などに振り向け、もう1社がその分をカバーする。夏と冬にそれぞれ2カ月の