名古屋鉄道など4社が名古屋駅周辺にあるビル群を一棟の巨大なビルに建て替える大規模再開発事業について、名鉄が現行計画で決めている2022年度の着工を先送りする方向で最終調整していることが分かった。新型コロナウイルス感染症の影響で都心部の今後のオフィス、ホテル需要が当初予想よりも落ち込む可能性があり、今後の社会情勢を見極めた上で開発規模を3年程度掛け慎重に検討する。 名鉄は、JR東海が27年を予定していたリニア中央新幹線開業に向け、近鉄グループホールディングスなど計4社で周辺を一体開発する計画。再開発区域の面積は2万8000平方メートル。構想では、名鉄百貨店や近鉄パッセなど6棟のビルを取り壊して...