仏南西部のトータベルにある先史時代の遺跡で見つかった顎の骨(2013年7月16日撮影、資料写真)。(c)AFP/RAYMOND ROIG 【3月10日 AFP】食物を薄切りにしたり、細かく砕いたりするのに使う道具の製作は、現生人類の祖先が食物をそしゃくする回数を減らす必要性があったことを意味するとする、進化科学者らの研究結果が9日、発表された。その結果、言語といった、その他の口を使う技能を磨くための時間が増えたのだという。 約250万年前、ホミニン(ヒト族、類人猿を除く現生種と絶滅種の人類を表す用語)に大きな変化が訪れたことが見て取れる──大きな歯、顎、そしゃく筋などからの転換だ。 口は小さくなり、その一方で脳と体は大きくなった。その結果、食物から得なければならないエネルギー量がますます増加した。このパラドックスは長年、科学者らの頭を悩ませてきた。 このパラドックスをめぐっては、我々の祖先