京都の歴史と文化を紹介する京都文化博物館(京都市中京区)が約7カ月間にわたる工事を終え、このほどリニューアルオープンした。 外観はそのままで、本館1~3階の計約4000平方メートルを改装。従来は模型資料が中心だった常設展示室が、「できる範囲で実物資料を集めた」(同館)総合展示室に。『源氏物語』の写本「大島本源氏物語」(国重要文化財)などの実物資料を常時公開する。 また、絵巻回廊が登場。四つの大型画面(各縦186センチ、横332センチ)を使い、絵巻や洛中(らくちゅう)洛外図屏風(びょうぶ)に描かれた各時代(平安、鎌倉、室町、江戸)の都の暮らしや都市の景観を同時に映し出す。このほか、祇園祭の資料を展示する「京のまつり」、京都ゆかりの名品などをそろえた「京の至宝と文化」エリアがある。 3階の映像ホールはフィルムシアターにリニューアル。座席数が113席から174席に増え、スクリーンは縦2メートルか