天然ガスの可採埋蔵量は数百年、将来は一千年 / 記事一覧 来たる「メタン文明」において、もっとも重要な点からはっきりさせよう。 果たして、天然ガスの埋蔵量はどれくらいあるのだろうか。参考にまでに、近年の日本の年間LNG輸入量が約7200万トンであり、ほぼ1千億㎥にあたることを念頭に置いた上で、以下を読み進めてほしい。 資源エネルギー庁や電力会社が好んで引用するのがBPやOECD/IEA−NEA(原子力機関)の資料であり、総務省統計局が引用するのが国連の“Energy Statistics Yearbook”だ。これらによると、天然ガスの可採年数はせいぜい60年である。BPのStatistical Review of World Energy 2009によると、可採埋蔵量は約185兆㎥であり、これは経済産業省の「エネルギー白書2010」でも引用されている数字だ。 ということは、われわれ