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動画サイトがなければ、こうした情報を得るためには気の遠くなるような労力が必要だったろう。それをしないで済むというのは、本当にイノベーティブなことだと思う。
後ろの席の人がYouTubeの話しをしていると思ったら、隣の席の人までYouTubeの話しを始めたのだ。ぼくもハックルテレビの話しをしていたから、3つの席で同時にYouTubeの話しをしていたことになる。 それとは別の、妻に会社のことを愚痴っていたら、「でも、YouTubeは伸びているじゃない」と言った。それで、「いや、登録者数も全然増えないし」と答えたら、「ハックルテレビではなく、YouTubeそのものが伸びている」とのことだった。 それは、確かにその通りだった。YouTubeは、ぼくが始めたたった半年前と比べても、ガラリと様相を変えた。今や、新しいブームを形成しつつある。もうはっきりと流行だし、それを通り越して、一つのメディアとして定着しつつある。
以前、AKB48の振付とダンス指導を手がけられた夏まゆみさんが、新人のオーディションに際して、「選ぶなら、むしろダンスを習っていない子の方が望ましい。下手にダンスの経験があると、変なクセがついていて、それを取り除くのに苦労するから」と言っていた。 後に、ぼくはそれを自ら体験することになる。 お笑い養成所で講師をしたとき、下手にお笑いをしていた子は、それまでについて変なクセが邪魔をして、教えたことをなかなか吸収してくれない。しかし、お笑いを全くしていなかった子は、色んなものを抵抗なく吸収するので、成長が早いのである。そのため、下手にお笑いを経験していた子よりも、すぐ実力で追い越してしまうのだ。 以来、何かを教えるときは、その人が経験者かどうかを重視するようになった。もちろん「経験していない方に見込みがある」と考えるようになったのである。 ぼくは、クリエイター志望でなまじっかな経験がある子は、
都知事選は、舛添要一さんが当選した。 事前の予測で圧勝と出ていて、実際にもその通りになった。その意味では、とても「静か」な選挙だった。 投票率はとても低かった。過去3番目の低さだそうだ。 前日に降った雪で下がったということもあるだろう。しかし、それ以前から都民の関心は薄かったように思う。 都知事選挙はけっこうなお金がかかるらしいから、もっと関心が高くなっても良さそうなものだが、都民にはお金持ちが多いのか、それに疑義を唱える人も少ないという印象だ。 あるいは、多くの都民に「自分は都民だ」という意識があまりないのかもしれない。実際、東京都ほど、他府県出身の多い都道府県もないだろう。それが、都知事選の関心を低くさせた一つの要因にもなっているのかもしれない。 ――などと、いろいろ分析することは可能だけれども、勝ったのは舛添要一さんで、そして都知事の権限というのは想像以上に大きいから、これからは、い
今日は本来「Q&A」のコーナーだが、堀江貴文さんの「ゼロ」が朝日新聞で書評され、それについての騒動が巻き起こったので、そのことについて書きたい。 堀江貴文さんの「ゼロ」が、朝日新聞の書評欄で批判的な批評をされた。それについて、堀江さんが噛みついて、Twitterで拡散した。すると、堀江さんのファンが憤慨して、反論コメントが多数寄せられた。それが、NAVERまとめやTogetterでまとめられた。そうして、朝日新聞が炎上したような格好となった。 しかしながら、ぼくは今度の堀江さんの一連の行動については、はっきりと反対の立場を取る。それは、堀江さんや彼のファンの多くを敵に回すことになるので、ぼく自身も炎上するかもしれず、面倒なことではある。しかし、これは非常に重要なことで、いわないわけにもいかなかった。 今回は、そのことについて書きたい。 ぼくは、堀江さんの行動には重大な問題があると思っている
「赤ひげ」は美しい映画である。黒澤明監督が脂が乗りきっているときに作った、最高傑作の一つだ。 上映時間は185分と長いのだが、見ていて飽きない。 いや、実は初めて見たときは途中でちょっと飽きたところがあって、眠さをこらえながら見ていたからあまり好きにはなれなかったが、後年見返したときその真価に気づかされ、今では黒澤映画の中でも一、二を争うほど好きになった。 そこで今回は、「赤ひげ」の魅力と、その正しい楽しみ方のようなものを書いてみたい。 「赤ひげ」というのは、加山雄三演じる保本という若い医師が、さまざまなできごとを通して成長していく成長譚である。しかし、主役はこの保本というわけではなく、保本が師事する新出というベテラン医師だ。この新出、ひげが赤いことから「赤ひげ」と呼ばれているのだが、これを三船敏郎が見事な演技で演じているのである。 保本はエリートで、もともとは幕府に召し抱えられることにな
先日、フジテレビの「ほこ×たて」という番組でやらせのあったことが出演者からの告発で明るみになり、番組が休止するという事案が発生した。これについて、ぼくの感想は複雑なものなので、今回はそのことについて書きたい。 ぼくは、昔バラエティ番組の放送作家をしていた。だから、やらせは当時から数え切れないくらいたくさんあって、「ほこ×たて」の一件は氷山の一角に過ぎないことを知っている。やらせは、少なくともぼくがかかわっていたバラエティ番組業界では、当たり前のように横行している「表現手法」なのだ。 そう、今「手法」と書いたけれども、これは制作者たちの間ではすでに番組の作り方の一つとして定着している。それも、単に「当たり前」のこととして認められているだけではなく、積極的に行うべき「技」として、奨励すらされているのである。 バラエティ業界では、やらせのことを「仕込み」という。この言葉には、「やらせ」という言葉
ドラマ「半沢直樹」を見た。単純に面白いと思った。ぐっと見入ってしまった。 テレビドラマを見るのは久しぶりで、ここ10年くらいは見ていなかった。だから、自分は年齢を重ねすぎて、もう昔みたいに集中してテレビを見ることができなくなったのではないか……と思っていた。が、面白ければちゃんと見られるというのを、今回あらためて知った。 そこでここでは、「半沢直樹」の何が面白かったのか、あるいはそれに比して他のドラマの何がつまらないのかということについて、思うところを書いてみたい。 「半沢直樹」の面白いところは、まず純粋に素晴らしい役者たちの素晴らしい演技がある――というところだろう。また脚本もそれを引き出すようなものだった。それが良かった。 近頃のドラマにはそういうところがなかった。演技はまずいが女性が喜びそうなイケメンや子供が喜びそうなアイドルを出し、視聴率の亡者と化した頭でっかちなスタッフがこれらの
ぼくは20代の後半(90年代の後半)に年収が1000万円に到達した。放送作家でそれなりに仕事があって、その頃はテレビ業界も羽振りが良かったので、けっこうあっという間にこの金額に到達したのだ。 しかしその後、すぐに放送作家として通用しなくなり、年収はガタ落ちした。一番下がった32歳の時には100万円未満だった。わずか数年で十分の一にまで下落したのだ。 この時、「お金がない」とはどういうことかというのを骨身に染みて実感したし、またお金がないなりの過ごし方も身につけた。 その後、いろいろあって42歳の時に「もしドラ」がヒットし年収が大きく増えた。2010年のことだ。 これは、それまで最高だった年の数十倍だし、最低の年と比べると数百倍だ。まぁ、ジェットコースター人生を味わっているわけだ。 そこで今回は、そういうふうに金持ちと貧乏とを短時間で行き来した結果、見えてきた「これからの社会」あるいは「これ
映画「風立ちぬ」の主人公である堀越二郎は実在の人物で、この作品はその堀越二郎にインスピレーションを得て、作家の堀辰雄と混交させて作られている。だから、「堀越二郎がどういう人間か?」というのは、この映画にとってとてもだいじだ。それは、監督の「宮崎駿がどういう人間か」ということより、この作品を理解するうえではよっぽどだいじなのである。 ところが、多くの人が「宮崎駿がどういう人間か」ということについては喧しく議論するくせに、「堀越二郎がどういう人間か」ということについてはちっとも語ろうとしない。それは、堀越二郎のことをよく知らない一方で、監督の宮崎駿のことなら、その作品を何本も見てきているから「分かった気」になっているからだ。つまり、知らないことを調べようともしないくせに、分かった気分だけは味わいたいという、非常に「怠惰」な態度なのである。 そういう観客が多いから、この作品はほとんどの人に正しく
ぼくはお笑い養成所の講師をしたり、所属している事務所に大学生がインターンで来ていたりする関係で、二十歳前後の若者と接する機会は比較的多い。そんな中で、いつも何度でも痛感させられるのが、やっぱり「ゆとり教育」というものの存在だ。若者の中に独特の「ゆとり」を感じてしまって、いつも歯がゆい思いをさせられる。「そんな考えでこの先、生きていけるのだろうか」と、何度でも心配させられる。 そんな矢先、ある人から「ゆとり教育は、実は成功だった」という話を聞いた。それで、初めは訝しさ半分に聞いていたのだけれど、そこで展開されたのは驚くべき論理だった。 そこで今回は、その人の考え方を紹介することで、「ゆとり世代」のこれからというものについて考えてみたい。 ゆとり教育がいつから始まったのかというのは、段階的に進んだので議論の分かれるところなのだが、ここでは便宜的に土曜日が休みになった頃合いの1995年とする。そ
「もしドラ」の編集者だった加藤貞顕さんが主宰しているcakesで、「ミリオンセラープロジェクト」なるものが始まった。 制作過程、すべて見せます!――堀江貴文氏単行本プロジェクト・ニコ生放送直前座談会 なんでも、堀江貴文さん(以下ホリエモン)の本を出すそうなのだが、どうせ出すなら100万部を超える本にしようということで、「ミリオンセラープロジェクト」と名づけたそうである。 この企画の目玉は、web担当編集者にcakesの加藤さん、書籍担当編集者に星海社新書編集長の柿内芳文さん、ライターに『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の著者でcakesでも連載を持つ古賀史健さん、スーパーバイザーにマンガ家のエージェントである株式会社コルクを立ち上げた佐渡島庸平さん、さらに本が出るダイヤモンド社の担当として、加藤さんの元上司で「もしドラ」でぼくもお世話になった今泉憲志さんが参加するという、非常に大がかり
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