映画「イミテーション・ゲーム」レビュー:歴史を変え、歴史に葬られた天才の一生2015.04.01 23:005,953 アラン・チューリングを知らなくても、チューリングテストを聞いたことのある人は多いだろう。 チューリング・テストは、チューリングが考案した「マシンは思考するか」という問いに対するテストだ。思考するマシン(=人工知能)は審査員の人間とテキストチャットを行なう。審査員はチャットの相手がマシンなのか人間なのか知らない。会話の中で5分以内に30%以上の審査員に人間だと思い込ませれば合格。つまり、このテストに合格するということは、人工知能として優れた性能を持っているということでもある。 このテストから、彼を人工知能の生みの親とする声もある(まだiPhoneなんてなかった時代に!)。現在私たちがコンピュータとよぶもの(人工知能の試作品と言ってもいいかもしれない)の決定的な原理を築いた人