県は、上島町の岩城島と生名島を結ぶ「岩城橋」(県道)を3月20日に開通させると発表した。これで、町内の弓削、佐島、生名、岩城の主要4島が橋でつながり、「ゆめしま海道」(延長6・1キロ)が全線開通する。 県今治土木事務所によると、橋は2本の主塔(高さ137・5メートル)から延ばしたケーブルで橋桁をつる斜張橋で、本体橋の長さは735メートル、全長は916メートル。大型船の航行を見越して海面から橋桁までの高さを45・5メートルと大きく取っている。総事業費は約183億円。 2004年に4町村が合併して誕生した上島町の人口は1月末で約6400人と、合併時から約2000人減少。架橋事業は島民の長年の悲願といい、観光などの産業振興、移住・定住の促進、行政組織の効率化などに期待がかかる。 佐島と弓削島に架かる「弓削大橋」は1996年、生名島と佐島を結ぶ「生名橋」は2011年にそれぞれ開通していた。 岩城橋