映画『ソーシャル・ネットワーク』では、ジャスティン・ティンバレイク扮するショーン・パーカーが、年若い創業起業家を軽視し、経験豊かなプロの経営者をCEOに据えようとすることに対する不満をぶちまけていました。会社を興すのは金儲けのためだけではなく、社会を変える試みを自分自身で実行したいからです。 起業家は創業者(ファウンダー)としての地位だけではなく、自身が経営者でありたい。つまり、CEOでいたいのです。 それがこの映画で教条のように繰り返される、「I am CEO, bitch」というキーワードに込められた”起業家の気分”です。 ところが、ショーンが言うように、実際にはある程度成長して企業価値があがると投資家が群がり、”大人の論理”が入り込む。そしてある程度の企業規模になると、起業家は追い出されたり経営の前線から外されてしまうわけです。日本では起業家がそのまま創業社長として経営の舵取りをまか