東京ゲームショウの初日に開催された「TGSフォーラム2011」の基調講演の第3部では、「ソーシャルゲームが巻き起こすパラダイムシフト」と題し、グリー社長の田中良和氏と日経エンタテインメント!」の品田秀雄編集委員が登壇した。会場ではまず、田中氏が単独で講演。現在ソーシャルゲームが起こした、3つの変化について説明した。 1つ目は“通信環境”の変化だ。インターネットに常時接続できる環境を備えたスマートフォンの上でゲームを提供することにより、それを前提としたゲームデザインが可能になったという。2つ目は“流通手段”の変化。これまでのパッケージ販売からインターネット経由のダウンロード販売に変わったことで、利用者は遊びたい思ったときにすぐ楽しめるようになった。そして3つ目は“販売手法”の変化だ。いわゆるアイテム課金を採用したことで、コース料理のように決まったものを決まった料金で購入する形から、利用した分