攻撃的な態度や言葉遣いで相手国を責め立て、時には国際法規をやすやすと踏み越えてくる、近年の傍若無人な中国。『戦狼中国の対日工作』(文春新書)を書いたルポライターの安田峰俊さんは「西側先進国の『自由』な社会は、中国の工作員にとって非常に活動しやすく都合が良いという現実がある」という。ライターの西谷格さんが聞いた――。(前編/全2回) コロナ禍で自信をつけた中国 ――「戦狼せんろう中国」とは耳慣れない言葉です。ただ、中国の外交官が、西側諸国にことさら敵対的な姿勢を取る「戦狼外交」は有名ですよね。例えば福島第一原発の処理水放出時に中国は日本に対し「全世界に核汚染のリスクを転嫁することであり、不道徳で非合法だ」、「強烈な非難を表明する」などと猛反発しました。 西側諸国に対して敵対的な「戦狼外交」は習近平政権が2期目に入った2017年秋以降、とりわけ2019年9月に習近平が外交部の青年幹部に「闘争精
![実態は『SPY×FAMILY』ではなく"官製闇バイト"…恐喝や爆破予告を繰り返す"中国スパイ工作"の裏側 なんの戦略もなく場当たり的に物事を進める](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f2ea2439915a0a83e8ac41906c3ca98d40148382/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2F0%2F1200wm%2Fimg_80645c3cce3ecb71100cf833489be19b1016587.jpg)