J1札幌が本拠地とする札幌ドームが経営危機に陥っている窮状を受け、打開策として競輪を招致すべきとの待望論が高まっている。 札幌ドームを巡っては、ドル箱だったプロ野球の日本ハムが使用料などの問題から撤退して、昨季からエスコンフィールド北海道(北広島市)に本拠地を移転。現在はJ1札幌やコンサートの誘致などを主力事業としているが苦しい状態が続いており、2023年度の当期純損益は2億9400万円の赤字に転落する見通しとなるなど経営がピンチの状態に追い込まれている。 窮状を切り抜けるべく、札幌ドーム側は9日からネーミングライツ(命名権)の公募を開始。年間2億5000万円以上と他のスタジアムと比べて高額の契約を希望し、2月末までを募集期間としているが、経営状況を大幅に改善する策にはならないと悲観的な指摘も多い。 そうした中で〝起死回生の一手〟として注目を集めているのが競輪場として再出発する案だ。 競輪