スイスのパウル・シェラー研究所(PSI)、スイス連邦材料試験研究所(Empa)などの研究チームは、水の電気分解による水素製造に利用できるペロブスカイト系触媒を開発した。太陽光や風力発電によって作り出した電気エネルギーを使って水を電気分解し、水素燃料の形にして貯蔵する仕組みが考えられているが、新開発の触媒によってこのエネルギー変換プロセスを低コスト化・高効率化できる可能性がある。研究論文は、材料科学専門誌「Nature Materials」に掲載された。 研究チームは、水の電気分解による水素製造に利用されている既存の触媒について、「効率は高いがイリジウムなどの貴金属を含んでいて高価なもの」と「より安価だが効率が劣るもの」の二極に分かれていると指摘する。このため、貴金属の使用を必要とせず、安価で、なおかつ効率の高い触媒の開発が目標となる。 研究チームは今回、バリウム、ストロンチウム、コバルト、
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