『「断熱」が日本を救う 健康、経済、省エネの切り札』(高橋真樹/集英社) ここ数年、SNS上で「日本の家の断熱性能は低すぎる!」という声をよく目にするようになった。 筆者も昨年まで住んでいた北西向きのマンションも、外に出ると「あれ、家の中より暖かい……?」と思うこともあるほどの寒さだった。見た目はそんなボロいマンションに見えないにもかかわらず、である。 そんな経験もあって、『「断熱」が日本を救う 健康、経済、省エネの切り札』(高橋真樹/集英社)は非常に気になる1冊だった。 日本トップレベルの基準が海外では違法建築!! 実際に読んでみると、本書には衝撃的なデータが数多く載っていた。 まず驚かされたのは、2022年までの日本の基準でトップレベルの断熱性能(断熱等級4)を誇っていた住宅が、イタリア、韓国、ドイツ、イギリスなどでは断熱性能が低すぎて違法建築になる……という話だ(その後、日本でも断熱
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