4月に行われた京都府議選と京都市議選では計31人の新人議員が誕生した。民間人から公人に変わって約1カ月。議会の慣例や周囲の変化をどう感じているのか。1年生議員に疑問や戸惑いを聞いた。 【写真】市職員の対応に「正直びっくり」 ■「初任給」の明細を見てびっくり 日本維新の会の田中志歩府議(28)=下京区=は5月中旬に受け取った「初任給」の明細を見て驚いた。5月分の議員報酬96万円に加え、任期が始まった4月30日の1日分3万2千円もきっちり支給されていたからだ。以前勤めた看護師では到底もらえない額。「やっぱり高すぎる。政務活動費も別にある中、本当に必要な額か見極めていきたい」という。 初めて入った議場は「現実感がない空間でワクワクした」。ただ、演壇から見て扇状に広がる議席で、自身の席は最前列。期数や年齢を重ねた議員ほど席は奥で、再選して後列に移動した先輩議員が周囲から「出世したな」と声をかけられ