全米オープン準決勝で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチを下し、日本人として史上初めてグランドスラムのシングルス決勝に駒を進めた錦織圭。惜しくもグランドスラム初優勝は逃したものの、歴史的快挙に世界中が驚愕した。現地でその快進撃を目撃した元テニスプロプレイヤーの神尾米氏に、錦織の思い出を振り返ってもらった。 全米OP準決勝でジョコビッチを破り、感情を爆発させる錦織圭 テニスっぽくなかったフットワーク 私と錦織圭選手の個人的な思い出は、15年ほど前......、彼が小学校4年生くらいの時だったと思います。島根県の運動場のオープニングイベントか何かがあり、私はそこにゲストとして出席しました。その時に、「すごい子がいるので」と紹介されてボールを打ったのが、錦織選手だったんです。 正直、その当時の記憶はうっすらとしか覚えていなかったんですね。でも数年後、錦織選手がそれを私に言ってきてくれたんです
1375万分の1――。 現在、世界ランキング8位につける錦織圭が立っているのは、そのような高みである。 米国のマーケティング会社『スポーツ・マーケティング・サーベイ』によると、世界中のテニスの競技人口は1億1000万人。そのうちの8人という意味で彼は、1375万分の1の存在といえる。ここで言う「競技人口」とは、週に最低1回はその競技を本格的にたしなむ人の数を指す。ちなみに同社の調べによると、同じ定義で弾きだす競技人口は、ゴルフが6400万人、野球は3500万人。テニスがいかに世界的に人気のスポーツであるかが、この数字に表れている。 先の全米オープンで準優勝した錦織は、その結果として世界の8番目という地位を得た。テニスの世界では、大会成績とランキングは綿密に結びついており、それは、「世界○位に勝ち、△位に敗れたからこれくらい」というような主観で決められるわけではない。『ATPランキング
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