昨夏には右足親指の嚢胞を切除する手術を受けている錦織。ウィンブルドンの大会期間も含め、半年間ほども違和感が続いていたという。 1年を通じて勝負を繰り返すテニスプレーヤーで、体に痛いところがどこもないという人はほとんどいない。皆、その「痛み」をどうにかこうにか「ケガ」にしないところでとどめているのだ。 錦織圭も今シーズン、他の選手と同じように過酷な連戦やハードな練習を乗り切っていたが、ウィンブルドン開幕の10日前、ドイツのハレの大会でついに途中棄権に至るケガを負ってしまった。 「筋膜炎」という症状は、より聞き慣れた「肉離れ」の一歩手前だそうだが、素人にはこういう話はわかったような気になるだけで、実は全然わかっていないのかもしれない。 プロのアスリートは、お金を払って自分のパフォーマンスを見に来たファンに対する責任と、それを果たすことによって犠牲になるかもしれない自分自身の問題と関係者への負担
全米オープン準決勝で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチを下し、日本人として史上初めてグランドスラムのシングルス決勝に駒を進めた錦織圭。惜しくもグランドスラム初優勝は逃したものの、歴史的快挙に世界中が驚愕した。現地でその快進撃を目撃した元テニスプロプレイヤーの神尾米氏に、錦織の思い出を振り返ってもらった。 全米OP準決勝でジョコビッチを破り、感情を爆発させる錦織圭 テニスっぽくなかったフットワーク 私と錦織圭選手の個人的な思い出は、15年ほど前......、彼が小学校4年生くらいの時だったと思います。島根県の運動場のオープニングイベントか何かがあり、私はそこにゲストとして出席しました。その時に、「すごい子がいるので」と紹介されてボールを打ったのが、錦織選手だったんです。 正直、その当時の記憶はうっすらとしか覚えていなかったんですね。でも数年後、錦織選手がそれを私に言ってきてくれたんです
1375万分の1――。 現在、世界ランキング8位につける錦織圭が立っているのは、そのような高みである。 米国のマーケティング会社『スポーツ・マーケティング・サーベイ』によると、世界中のテニスの競技人口は1億1000万人。そのうちの8人という意味で彼は、1375万分の1の存在といえる。ここで言う「競技人口」とは、週に最低1回はその競技を本格的にたしなむ人の数を指す。ちなみに同社の調べによると、同じ定義で弾きだす競技人口は、ゴルフが6400万人、野球は3500万人。テニスがいかに世界的に人気のスポーツであるかが、この数字に表れている。 先の全米オープンで準優勝した錦織は、その結果として世界の8番目という地位を得た。テニスの世界では、大会成績とランキングは綿密に結びついており、それは、「世界○位に勝ち、△位に敗れたからこれくらい」というような主観で決められるわけではない。『ATPランキング
■9月4日 「人事は下駄を履くまでわからない」とはよくいったものだ。きのうの小欄で五輪担当相を文科相から独立させ遠藤利明元副文科相を起用か、と書いたら発表された閣僚名簿にその名はなかった。有力視されながら今回遠藤氏は下駄を履けず、松島みどり法相ら女性閣僚5人が赤い鼻緒で彩りを添える内閣となった。 ともあれ、昔の内閣は誰でも知ってるような実力者で占められたものだが、最近は初めて名前を聞く大臣も多い。小粒にはなっても、それなりに水面下ではいろんな思惑が絡み合っているのだろう。複雑怪奇な政界人事とは対照的に、こちらの「勝負は下駄を履くまで…」は、爽やかで文句なしに拍手だ。 テニスの全米オープン(ニューヨーク)の男子シングルス4回戦で、錦織圭が第5シードのラオニッチ(カナダ)を4時間19分の大熱戦の末下した。身長1メートル96の相手が繰り出すサーブは最速230キロ。セットカウント1-2となり「勝負
今年のテニス全米オープンでの錦織圭(24)の活躍は、かつて世界と肩を並べていた伝説の日本人選手やその逸話を今によみがえらせた。 中でも1922年に全米ベスト8入りした清水善造(1891~1977)の20年ウィンブルドン大会挑戦者決定戦(現在の準決勝にあたる)での逸話は、スポーツマン精神を現出したとして戦前戦後の教科書にも取り上げられたと知り、驚いた。 決定戦でラリー中に相手のチルデン(米国)が倒れた際、清水の打ったボールはゆっくりと飛んでいき、チルデンは起き上がって打ち返し、清水はポイントを奪われた。この直後、観客席から万雷の拍手が起こった。 相手の弱みにつけ込まなかった。そう解釈されて美談となったが生前、清水は「もともと僕の球は緩いからね。そんな風にみえることがあったかもしれない」と緩い球をわざと打ち返したとは決していわなかった。 これについて孫で元タレントの清水善三さん(54)=日本神
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く