「ジャパネットたかた」を日本有数の大企業に育て上げたように、髙田社長は長崎から新たなJクラブの形を提示する。(C)J.LEAGUE PHOTOS 画像を見る Jクラブには、親会社とのしがらみに苦しむ社長がいれば、天下りのような形で無難に任期をやり過ごすトップもいる。そんななか、ビジネスの世界で辣腕をふるってきた叩き上げは異色で、日本のプロサッカー界に新風を吹き込んでくれるかもしれない。 髙田明社長自身は、どんなところにポイントを見出しているのだろうか。 「時代は変わりました。ネット社会、グローバル化が進んで、秒単位で情報が世界中を駆け回る時代です。そのなかで、スポーツでもビジネスでも、求められているのはサプライズでしょう。昔は1年に1回で良かったものが、いまは随時お客さんに提供していく時代になりました。私は“能”の創始者である世阿弥が好きなんです。600年近く前に彼は、その後の能を発展させ