ネット広告代理店大手、サイバーエージェントのファイナンス事業本部は2008年12月、名刺を起点にした案件管理システムを導入した。担当者は投資案件先への訪問から戻ると、受け取った名刺をスキャナで読み込ませて基本情報を登録し、訪問時に聞き出した様々な情報を入力する。このシステムを見れば訪問履歴や前回の印象などがすぐに分かるようになった。 ファイナンス事業本部投資育成事業部では投資案件になり得る約3000件の企業を管理している。この案件情報に名刺から取り込んだ情報を加えることで、ほかの担当者が登録した名刺情報を共有できるようになった。システムには三三(東京・千代田区)のLink Knowledgeを採用した。 情報の共有によってサイバーエージェントは2つの効果を狙っている。1つは名刺情報を蓄積することで訪問先のキーマンが誰なのかを判断し、効率的に交渉を進めることだ。案件管理システムには名刺情報を
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