米ニューヨークの連邦控訴裁判所(高裁)は9日、トランプ大統領が自身のツイッターのアカウントに批判的な書き込みをしたユーザーをブロックし、投稿を見られなくするのは、言論の自由を保障する憲法修正第1条に違反するとの判断を示した。米メディアが伝えた。 トランプ氏にブロックされた市民ら7人が提訴。昨年5月の地裁判決も、ブロックは言論の自由の侵害にあたると判断しており、トランプ氏は「連敗」となった。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、司法省の担当者は今回の判決を受けて「失望している」と表明した。 高裁は判決で、トランプ氏が「公的な目的」でツイッターを使っていると指摘。その上で、投稿に対するコメント欄はオンライン上の「対話の場」であり、意見の相違を理由に投稿を読んだり意見を寄せたりする機会を国民から奪うことは「差別であり違憲」と判断した。