印刷 現金4千万円が置かれていた多目的トイレ内の丸いす=28日午後3時25分、青森県八戸市役所 青森県八戸市役所のトイレで「東日本大震災の被災者に役立ててほしい」という手紙付きの現金4千万円が見つかった。同市が28日、発表した。「東北人」と名乗り、青森、岩手、宮城、福島4県に1千万円ずつ分けるよう求めている。 市によると、27日午後1時過ぎ、市役所別館1階の多目的トイレ内の丸いすの上に黒色ビニール製手提げ袋があるのを清掃作業員が発見。警察官が立ち会って調べたところ、包装紙に包まれた1万円札4千枚と「八戸市長様」と書かれた封筒が出てきた。 便箋(びんせん)2枚に「それぞれ1千万円を4県に分け、被災された方々のために役立ててほしい」という趣旨が書かれていたという。非公表を望んでいたが、小林眞市長が「寄付された公金として活用する以上、公表するべきだ」と判断した。同市は他県に連絡をとり、活用