タクシーとトヨタの歴史は80年以上も前、まだトヨタが今ほどプレゼンスがない時代にタクシー業界をあげてトヨタ車を採用してからのお付き合い。そのため今となっては年間1,000万台以上製造するようになったトヨタも、タクシー用に自動ドア開閉などの個別カスタマイズを行い、タクシー業界に寄り添っている。そんな中トヨタが関係会社を通じて海外のライドシェア各社に出資をした際は、タクシー業界との間で様々な軋轢があったと聞いています。 さらに川鍋さんは90年続くタクシー最大手の日本交通を創業家三代目として引き継がれて、全国ハイヤー・タクシー連合会の会長も務めている立場。そんな中で日本交通の業績回復を経て、自身は会長に退かれて、子会社のJapan Taxiの経営にコミットされている。以上の事からだけでも今回のディールが金額の多寡だけではない、重い意味を持つことが容易に拝察できます。 UberやDidi、Grab