イスラムと民族の戒律からの自由を求める母と娘の姿を描くパキスタン映画『娘よ』が、3月25日から東京・岩波ホールを皮切りに各地で上映される。2015年のアメリカ・アカデミー賞外国語映画賞部門のパキスタン代表作に選ばれただけではなく、世界20か国以上で上映されて映画賞を受賞するなど、高い評価を受けた作品だ。日本で劇場公開される初のパキスタン映画でもある。 メガホンを取ったのは、同国では数少ない女性監督、アフィア・ナサニエルさん(42)だ。ナサニエルさんは来日した際にハフィントンポストの取材に応じ「伝統やしきたりが大切な一方で、自由、尊厳、愛についてどれだけの犠牲を支払わなければならないのかという重要な問題を提起した」と語った。