専門ビル大手、パルコは大株主で不動産大手の森トラストと小売り大手のイオンが提示していた経営陣交代の要求を受け入れる方針を固め、近く平野秀一社長(52)を退任させる方向で調整を進めていることが20日わかった。後任に牧山浩三取締役専務執行役(52)を昇格させる見通しだ。 パルコは、平野社長ら執行部が両社の提示内容に反対していたが、森トラストとイオンの持ち株比率は合わせて45%を超え、株主総会で争っても勝つ見込みがないと判断した。パルコ経営陣交代をめぐる大株主との対立はひとまず終息の方向に向かう見込み。 イオンはパルコに要求していた次世代型ショッピングセンターの開発などを柱とする業務提携を、新経営体制のもとで協議を進める考えだ。