体が透けているため、雌のキボシアマガエルモドキ(Hyalinobatrachium aureoguttatum)の腹腔内にある卵が丸見えだ。この写真は生息地の近くに設置した簡易スタジオで撮影した。(PHOTOGRAPH BY JAIME CULEBRAS) 中南米に生息している小さくて、体が半透明なグラスフロッグたち。その驚きの姿を見てみよう。 月の出ていないある夏の夜、エクアドルのアンデス山脈の麓で、小さな雄のカエルが沢の脇に生えた葉の上に座っている。 雌の気を引くために絶好の舞台を選んだその雄は、甲高い声で自分の存在をアピールする。だが、場所さえ良ければ万事がうまくいくわけではない。その黄緑色のカエルは、ほかの雄を見て、どうやって雌と懇ろな関係になるかを学んだ。産みつけられた“誰かの”卵塊を見つけると、何時間も寄り添って、大切な卵を守っているふりをする。すると驚くべきことが起きる。その
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