人生には、捨てがたい2つものから、ひとつを選び、ひとつを捨てなければならないときがある。いわゆる「究極の選択」である。その例としてよく挙げられるのが「母親と妻が同時に溺れたらどちらを助ける?」だ。 一方は今まで育ててくれたたった一人の母親、もう一方はこれから人生を共にする大切な伴侶だ。どちらも選べない。そんな情況をリアルに体験した男性がいる。彼がとっさに助けたのは「妻」だった。この彼がとった行動が議論の的になっている。 この究極の選択を迫られたのは中国・安徽省在住の郭王飛さん(28)だ。7月22日、郭さんは結婚4年目の妻・小青さんと一緒に実家に帰省していた。 実家の付近には湖があり、以前は漁が盛んだった。漁を見たことがない小青さんは、郭さんに「漁をするところが見たい」とお願いしたという。郭さんは長らく船に乗っていなかったが、小青さんのために船を出すことにした。そして郭さん夫婦と、網をしかけ