◇どちらも公認せず 自民党本部は31日、衆院宮崎1区の公認問題で「候補者を擁立せず」と決定した。1区の自民党公認候補が不在になるという異常事態となった。 元参院議員の上杉光弘氏(67)を推す自民党県連と、先日出馬表明した中山成彬・前国土交通相(66)が党公認を求めて争ってきたが、結果はどちらも公認なし。党本部自体が調整を放棄した格好だ。 中山氏は昨年10月、国土交通相への就任直後に日教組批判などの問題発言から議員引退を表明した。自身の後継に東国原英夫知事を示唆したが、県民の強い反発を受けた知事が不出馬を表明すると「それなら自分が出る」と表明、その後、再び不出馬を表明した。 このため自民県連は次期宮崎1区の候補者を公募、上杉氏を公認候補予定者として党本部に公認申請した。 一方、中山氏は先月、再び出馬を表明した。県連は、中山氏の公認を求めるために党本部を訪れた1区支部幹部2人を除名するなど溝は