大学講義など試行錯誤 VR(仮想現実)研究が、メタバース(仮想空間)ブームの到来で転機を迎えている。それを象徴する一つが教育現場だ。これまでVRは、1人や数人で楽しむゲームなどのコンテンツが主だった。メタバースと組み合わせることで大人数が同時に体験できるコンテンツが可能となり、大学で講義などで活用するための試行錯誤が始まった。コロナ禍も後押しする。課題は山積みだが、新しい学びの形が生まれようとしている。(小寺貴之) 「ヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)をかぶるとノートをとれない問題がある。ペンとノートで学んできた世代が受け入れられるかどうか」と東京大学バーチャルリアリティ教育研究センターの雨宮智浩准教授は指摘する。 雨宮准教授はHMDをかぶってVRに対応したメタバースの教壇に立つ。ただ学生はHMDをかぶりコントローラーを握ると物理的にノートはとれなくなる。仮想的にキーボードなどで入力
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