貯金がどんどん減っていく 子どもが独立して、一戸建ては広すぎる。それを売って、夫婦二人で駅近の小さなマンションに住み替えよう――。その選択は、あなたの人生に致命的なダメージを与える可能性が高い。 都内在住の清水治明さん(仮名・62歳)は、2年前、持ち家の売却を決めた。 「子どもが独立して、部屋を遊ばせておくのももったいないので、夫婦でマンションに移ろうと思ったのです。私は以前、自営業をしていたため、退職金がなく、貯金が800万円ほどあっただけでした。 家を売却すれば小さなマンションくらいは買えるだろうし、余ったおカネは老後資金に充てられるという思いもありました」(清水さん) しかし、査定に出したところ、築30年の自宅の資産価値はゼロ。そのため、家を取り壊し、土地だけを売りに出すことになった。土地には約3500万円の値がついたが、ここにも誤算があった。 「家の取り壊しに約200万円かかりまし
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