ウォール街を選挙せよデモなど、世界は一部の富裕層に搾取されていると叫んでいる人は多い。しかし、それは事実に反している。多国籍企業が途上国で安くモノを作って、先進国で安く売ることによって、途上国に職がもたらされ、先進国では安くモノが買えて豊かになるのだ。また、そうした多国籍企業等に、国境を超えたファイナンスを提供する金融機関が適切なマージンを確保することは、なんら悪いことではない。実際に、富めるものがもっと富むことによって、貧しい者にも自然に富が浸透(トリクルダウン)するのだ。このトリクルダウン理論を否定する人も多いが、統計データは確かにトリクルダウンがあったことを証明している。 写真:AP通信 下の図は、アメリカのTop1%と、Bottom99%の平均家計所得の推移をプロットしたものである。データは税引き前の所得である。 アメリカのTop 1%とBottom 99%の平均家計所得 出所: