理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市中央区)の笹井芳樹副センター長の死亡を受け、理研は8日、笹井氏が統括していた研究室について竹市雅俊センター長に統括役を兼務させ、存続させることを決めた。研究室のメンバー20人に意向を聞いた結果、全員が勤務継続を希望したという。 笹井氏の研究室は「器官発生研究グループ」と「ヒト幹細胞研究支援ユニット」。胚性幹細胞(ES細胞)を使い、世界で初めて脳の一部や目の網膜の立体組織を作り、他施設にも技術支援してきた。 理研によると、意向調査は竹市氏らが6日から実施。20~30代のメンバーが多く、笹井氏の自殺による動揺や不安の声は聞かれたが、臨床心理士らがケアに取り組み、8日まで連続して欠勤した人はいないという。 竹市氏の統括役兼務について、理研は「適任者で、センター長としてメンバーをサポートする責任もある」と説明する。ただ竹市氏は、STAP細胞論文問題
