風邪はウイルス性の病気であり、風邪を引き起こす代表的なウイルスとしては「ライノウイルス」が知られているが、このライノウイルスは直接鼻水やくしゃみ、咳と言った風邪の諸症状を引き起こしているわけではなく、ウイルスによって人間の体内の遺伝子の活性が変化することで症状が引き起こされるという研究結果がAmerican Journal of Respiratory and Critical Care Medicineに掲載されている。 通常、ウイルスによる病気の発症はウイルスに感染した細胞が人体に影響を及ぼす物質を生成したり、またウイルスの増殖のために栄養が消費されるなどすることが原因だと考えられているが、ヘルスデージャパンによると、ウイルスの感染に対抗して体内の遺伝子が変化し、抗ウイルス蛋白や炎症性化学物質を作る遺伝子が活性化されることが風邪の症状を引き起こす原因となっていることが確認できたそうだ。