ナショナルジオグラフィックの日本語ページでおもしろい記事を発見しました。 肺の無い新種のアシナシイモリを発見 実は、サンショウウオやアシナシイモリで肺のない(退化した)種類はいくつか見つかっているのだそうで、今回のアシナシイモリは、肺のないものとしては2番目の発見になります。そういう意味では、昨年発見された肺のないカエルは大発見でした。 肺の退化したカエル まあ、カエルでさえ肺の退化したものがいるのですから、見たところミミズと見間違うほど細くて小さいアシナシイモリに肺のないものが見つかっても、それほど不思議ではないのですが、私はこういうニュースが大好きです。今日配信された目次メールで、すでに論文がオンラインで手にはいることもわかりました。 A new lungless caecilian (Amphibia: Gymnophiona) from Guyana
先日、マスコミ業界に詳しい方と話をしていて、なるほど、と思った話。 マスコミの人って、データを全く見ないんですよね。 代理店の人ですら。さすがにマーケの人は別だけど。 例えば、子供向け出版物の売れ行きが落ちている説明として、会議で担当者が、 「少子化が進んでいるので」 なんて説明をしたりするけど、調べてみるとここ数年、実は小学生の数はほぼ横ばいなんですよ。 今やインターネットで政府の統計なんか簡単にタダで調べられるのに、調べない。 データがいくらオープンになって、タダでインターネットで見られるようになっても、見ない人は見ないんじゃないでしょうか。 実際に「学校基本調査」の小学生の在学者数の推移を調べてみますと。 こういうグラフ 図表1.小学生の在学者数の推移(単位:人、平成[年]、出所: 学校基本調査) を見ると確かに「ものすごい勢いで少子化が進んでいてたいへんなことだ」という気にもなりま
・死体の経済学 映画『おくりびと』をDVDで見た。感動。山崎努の名演が光る。 ・おくりびと [DVD] で、この『死体の経済学』は映画で予習してから読むとよくわかる本だ。葬儀業界に詳しいライターによる現代葬儀業界事情。 数年前に祖母が他界した際に、私ははじめて納棺師の仕事を見た。その15年くらい前の祖父の葬式では、そうした儀式はなかったはずで不思議に思っていたのだが、実際、この職業がスキマ産業として成り立ってきたのが10年ほど前からなのだという。葬儀の世界は意外にも"時代の流れ"で変化していくものであることがよくわかる本だ。 日本の葬儀費用は平均231万円だが我々はそれが高いのか安いのか判断ができない。棺桶やドライアイスや祭壇や会場費は、葬儀社のメニューにある金額を払うしかないが、本当の原価はいくらなのか。ちょっと驚いてしまう定価が、この本には書かれている。 「原価の数十倍を請求することが
・「空気」の研究 日本人に独特の伝統的発想「空気を読む」、「水を差す」とはどういうことか。近代日本社会の情況論理、状況倫理の徹底研究。山本七平、昭和52年初版の名著。負け戦を知りつつ戦艦大和を出撃させた軍部の「空気」は、現代社会、ネット社会でもいまだ根強く残っている。 「われわれの社会は、常に、絶対的命題をもつ社会である。「忠君愛国」から「正直ものがバカを見ない世界であれ」に至るまで、常に何らかの命題を絶対化し、その命題を臨在感的に把握し、その"空気"で支配されてきた。そしてそれらの命題たとえば「正義は最後には勝つ」そうならない社会は悪いと、戦前も戦後も信じつづけてきた。そのため、これらの命題まで対立的命題として把握して相対化している世界というものが理解できない。そしてそういう世界は存在しないと信じ切っていた。だがそういう世界が現実に存在するのである。否、それが日本以外の大部分の世界なので
2009年11月21日20:30 カテゴリ書評/画評/品評Math 折り紙の新境地 - #書評_ - ふしぎな 球体・立体折り紙 先日届いた一冊。 ふしぎな 球体・立体折り紙 三谷純 すごい。 言葉にできない。 これが、折り紙だなんて。 本書「ふしぎな 球体・立体折り紙」は、折り紙の天才、三谷純が折り上げた新境地。「切り開いた」のではない。それでは折り紙ではなくなってしまう。 そう。本書に登場する立体には、折り目はあっても切れ目はないのである。 まずは、これを見て欲しい。 これ、全部折って作っているのである。切れ目は一切ない。種も仕掛けもない。種も仕掛けもないのは、本書にきちんと展開図が出てくるのでわかる。それも単なる図というのではなく、きちんと自分で折って確認できるよう、型紙形式になっている。 それを見てもなお、信じられない思いがする。 著者が天才であることを確認するのに、本書は必要ない
2009年11月22日01:30 カテゴリ書評/画評/品評Math 「分からなくても出来る」のはなぜか - #書評_ - 計算とは何か 東京書籍より献本御礼。 計算とは何か 新井紀子 / 新井敏康 / 上野健爾監 書評しあぐねていたら、小島寛之先生が前著を書評しているではないか。 数学は言葉 - hiroyukikojimaの日記 本書はその続編的位置づけではあるが、独立して読める一冊。そして以外にも、「数学」がわからない人にも本書は「すとんと落ちる」ような気がする。 なぜなら、それが「計算」というものだからだ。 本書「計算とは何か」は、「今をときめく売れっ子数学ライター」((C)小島寛之)である著者による計算論。 目次 - シリーズ刊行にあたって はじめに CHAPTER 1 計算って何だろう 1.1 記憶の糸をたどる 1.2 アラビア数字という発明 1.3 たし算の筆算 1.4 計算の
11月23 「ニ翻しばり」の全合成 この18日、渋谷で行われた「有機合成講習会」にて、「インフルエンザ治療薬の概要」と題した発表を行ってまいりました。日頃えらそうにいろいろなことを書き散らしている筆者でありますが、実は学会での発表は学生時代以来15年ぶりでした(笑)。まあ大先生方の前でもあり多少緊張しましたが、無事こなせて安心しております。当日の資料及びテキストを本館の方に上げておきましたので、興味のある方はご覧ください。 この日は「インフルエンザ治療薬セッション」が行われ、CS-8958及びT-705という二つの新薬の開発過程、そしてタミフルの3通りの合成法が発表されました。個人的に面白かったのは林雄二郎先生の発表で、以前もご紹介したとおり3ポット、9工程、総収率57%という驚異的な短ステップでタミフルを合成しています。林先生は工程数を減らし、3ポットに収めるためさまざまな工夫を凝らした
新薬開発には、いろいろな基礎研究の結果が生かされています。今日は、そんな実例の1つを書いてみたいと思います。 現在、新薬開発における安全性評価の場面で、かならず登場するタンパク質があります。それは「hERGチャネル」と呼ばれるタンパク質で、新薬候補化合物の心臓に対する副作用の原因となることが知られています。 hERGチャネルは、心臓の筋肉細胞(心筋細胞)の表面にある「イオンチャネル」(細胞表面にある開閉するトンネルのようなもの)というタンパク質です。hERGチャネルは、イオンチャネルのなかでも、カリウムイオンを選択的に通す「カリウムチャネル」と呼ばれるものの一種です。 カリウムイオンは電気の運び屋なので、カリウムイオンがhERGチャネルを通過すると、心臓の電気活動が変化します。そのため、正常な状態においては、hERGチャネルは、心臓の電気活動によって引き起こされる規則的な拍動(心拍のリズム
京都大の西英一郎准教授(循環器内科学)と大学院生の大野美紀子さんのグループがマウスを使った実験で、神経細胞から伸びる「情報の通り道」の太さをコントロールするたんぱく質を見つけた。これを欠損させると通り道が細くなり、認知症の初期に似た短期的記憶の低下が見られた。認知症の治療法開発の手がかりになることが期待され、23日の米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス(電子版)に掲載される。 神経細胞からの情報の通り道は「軸索」と呼ばれる長い突起とその表面を覆う「髄鞘(ずいしょう)」という絶縁体から成り、神経細胞同士を結んでいる。太いほど情報伝達が速いとされる。【朝日弘行】
Single orca seen killing great white shark for first time ever
前の記事 『Droid』売上好調:スマートフォン市場の状況 記憶はどう生まれ、消えるか:井ノ口馨氏らの画期的研究 次の記事 「携帯電話多用で血流中のタンパク質が変質」:スウェーデンの研究 2009年11月16日 Priya Ganapati 実験室で電磁波レベルを測定:詳しくは別の英文記事へ。サイトトップの画像も同記事から。Photo:Priya Ganapati 携帯電話が出す電磁波に健康上の危険性があるのかという問題についてはまだ議論が続いているが、スウェーデンの研究チームによると、携帯電話の利用が脳に生物学的な影響を及ぼす可能性があることが判明したという。 『LiveScience』の記事などによると、スウェーデンのエーレブルー(Örebro)大学の研究チームは、携帯電話の利用によって、血流中のトランスチレチンというタンパク質の量が増加することを発見した。トランスチレチンは(脳を保護
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前回・前々回のエントリにid:otomoから http://h.hatena.ne.jp/otomo/9234091190530457479 という批判をいただいたので応答しておく。 できのよくない話をネタとして繊細さを欠く記述をすると、あとあと面倒なことになるな、我ながら。まあ自業自得だ、仕方ない。 異性愛に悩む秀吉 まず、性的な嗜好/指向には正常だのノーマルだのといったものはないと考える。具体的な他者に直接危害を与えるものでない限り、どのようなヘンタイさんが何をして満足をえようと、どのような性的な嗜好/指向に拘泥しようと、第三者も社会もクチバシをつっこむべきではない。 このあたりは基本のキの字だね。 ところが、どうも性について社会はクチバシをつっこみたがる。 例えばプルタルコス*1「愛をめぐる対話」から、当時、異性愛についてどんなことが言われていたかちょっち拾ってみよう。 愛をめぐる対
そこで、これまでに日本で展開されているホメオパシーの危険性について警鐘を鳴らしてきた記事をまとめておくことにする。私のような人間のブログにさほどの影響力があるとも思えないが、蟷螂の斧であっても振るわないわけにはいかないレベルに来ていると思う。 自閉症とホメオパシー(始める前に考えて!) 【とらねこ日誌】 ホメオパシーと発達障害 【ベムのモ帳】 ホメオパシーと発達障害II − 最近の情報 【ベムのモ帳】 ホメオパシーが自閉症を明確にターゲットにしています 【お父さんの[そらまめ式]自閉症療育】 教育医事新聞にホメオパシージャパンの記事が載ったようです 【NATROMの日記】 発達障害と梅毒マヤズム。 【ホツマツ○ヱ。】 マヤズムについて簡単に調べてみた 【NATROMの日記】 母子の健康と代替医療? 【どらねこ日誌】 ビタミンK欠乏による新生児・乳児の頭蓋内出血及び腸内出血の原因関連の話 【
Posted by timothy on Thursday November 19, 2009 @07:12PM from the phalanges-are-fine-thanks dept. Lucas123 writes "Scientists at Intel are working on developing sensors that would be implanted in a person's head in order to harness brain waves that could then be used to control computers, televisions, cell phones and other electronic equipment. Intel has already used Functional Magnetic Resonance
1918年に発生した、当時の世界人口の約3割にあたる6億人の感染者と5000万人とも言われる膨大な死亡者を出した「スペインかぜ」に似た症状の謎のインフルエンザがウクライナで大発生していることをお伝えしましたが、世界保健機関(WHO)が原因となるウイルスについて、現在世界中で発生している「新型インフルエンザ」と同じ「H1N1型」であると発表しました。 最終的に肺を破壊されて死に至るという深刻な症状から、新たなインフルエンザの可能性も指摘されていましたが、従来と同じ治療法が通用するとのこと。 詳細は以下から。 WHO | Pandemic (H1N1) 2009, Ukraine - update 2 世界保健機関(WHO)の発表によると、ウクライナのインフルエンザ患者から採取したウイルスのサンプルを調査したところ、世界中で発生している「新型インフルエンザ」の「H1N1型」と比較して、著しい変
カリフォルニア州のデスヴァレー国立公園では、人間も動物も関与していないのに、100kg以上もある巨大な岩が涸れた湖の上を人知れず移動し、ずりずりと引きずられたかのような跡を残すという奇妙な現象が見られるそうです。 「Sailing stones」や「Sliding Rocks」「Moving Rocks」と呼ばれるこの現象、直線や曲線、ヘアピンカーブを描いたり時には鋭角に曲がるなど、まるで巨人が落書きしたかのような模様は多くの人々の興味をそそるようですが、岩が実際に動いているところを目撃した人はまだ一人もいないそうです。 詳細は以下から。 These stones really ARE rolling: Mystery of Death Valley's eerie moving rocks | Mail Online Sailing stones - Wikipedia, the fre
音楽の好みには、遺伝的要因も大きく影響している――Nokiaが11月12日、このような研究結果を発表した。 Nokiaはキングス・カレッジ・ロンドンとともに約4000組の双子を対象に、音楽の好みに対する遺伝的要因と環境的要因の影響を調べた。 研究の結果、音楽の好みには環境だけでなく遺伝的な要因も影響することが示されたという。遺伝的な影響が特に大きい音楽ジャンルはポップス、クラシック、ヒップホップだった。「生まれつきマイケル・ジャクソン、ベートーベン、Jay-Zを愛することが決まっていた人もいるかもしれない」とNokiaは述べている。遺伝的な影響が最も小さいジャンルはフォークやカントリーだったという。 音楽の好みに対する遺伝的影響の強さ ジャンル 遺伝的影響 ポップス、クラシック、ヒップホップ
前の記事 「携帯電話多用で血流中のタンパク質が変質」:スウェーデンの研究 記憶はどう生まれ、消えるか:井ノ口馨氏らの画期的研究 2009年11月16日 Tina Hesman Saey 海馬の神経細胞 Image credit: NIH。サイトトップの画像はマウスの帯状皮質の神経細胞。Wikimedia 学習や記憶に関与する脳の部位、海馬では、既存の脳細胞間に構築された接続が、新たに生まれる神経細胞(ニューロン)によって不安定化することが、日本の研究チームがマウスを使って行なった研究によって明らかになった。 富山大学の神経科学者、井ノ口馨教授[元 三菱化学生命科学研究所]らの研究チームが11月13日付けの『Cell』誌に発表した研究論文は、海馬から記憶を消去されることが、新たな学習を促進している可能性を示唆している。 神経細胞が新たに生まれることを神経新生というが、これが既存の記憶を消去す
●「発見は世界初」 シーラカンスの生態調査を続けているいわき市の水族館「アクアマリンふくしま」は16日、インドネシア・北スラウェシ州マナド湾内で稚魚を発見し、撮影に成功した、と発表した。同館によると稚魚の発見は世界で初めてという。 同館の深海魚調査員らが10月6日に水中ロボットカメラで探索中、水深161メートル付近の岩の割れ目にいるのを見つけた。体長31・5センチの生まれて間もない稚魚と推測される。これまでの研究で成魚と同形の子を産む「卵胎生」とされていたが、生後の稚魚の確認例はなかった。不明のままの受精方法や妊娠期間など繁殖生態を解明する手がかりとして期待されるという。
4 無名草子さん :2006/01/20(金) 22:27:23 小野不由美の十二国記シリーズ。 番外編の『魔性の子』もいれると10冊になりますが もう軽く10週はしてると思います。その時の心理状態に関係なく つまりへこんでてもウキウキでもたちまち物語の世界に引き込まれる! しかもなんか考えさせられる…。残念な事に次巻のでる気配が全くない… 泰麒はどうなったの〜!!
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